改善の事典 》 改善改革探訪記 》 №254 |
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ネット版 改善改革探訪記 №254 |
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世界中の人々と交流しソニーを世界企業に導くut |
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盛田昭夫翁事績探訪記 | |||
■本来なら酒造業を継ぐべき立場だったが、それを棚上げして井深とともに東京通信工業を設立するために、盛田家第14代当主の父の許可を求めた。「息子がしたいというのなら、そうすべきだと思う」と父は言ってくれ、土地を売って資金をつくり、創業期のこの会社を再三にわたって支えてくれたという。 ■東京通信工業は最初にテープレコーダーを、次いでトランジスタラジオの開発した。戦後間もないこの頃、日本はまだまだ貧しく、それらを売るためにはアメリカ市場を開拓する必要があった。昭夫はそのために、トランジスタラジオに「ソニー」というブランド名を付け、会社名も「ソニー」に変え、「ソニー・アメリカ」という現地法人を設立して自ら社長に就任した。 ■アメリカ市場開拓のためには、アメリカで人脈を作る必要があり、そのためにはもっとアメリカ人を知って交流する必要がある。そのために良子夫人と子供たちとともにニューヨークに移住。夫妻は連日客人をアパートに招いて、もてなしたという。 ■ニューヨークでの生活は1年で終わったが、昭夫はその後も世界中を飛び回り、ソニーブランドをアメリカに、そして世界中にひろげた。トランジスタを使った小型テレビ、トリニトロンカラーテレビ、ウォークマン…など、新しい生活を提案する高技術、高品質製品が、昭夫の築いた人脈を通じて世界中に広がった。 ■2020年、常滑市小鈴谷にオープンした「盛田昭夫塾」は、そんな盛田昭夫の足跡と交流記録をパネルで紹介し、盛田夫妻の世界中の人びとへのおもてなしを再現している。
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盛田昭夫塾のエントランス。画像クリックで本文表示 |
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「仕事の事典」の関連事例 ●酒造業後継者の立場を棚上げしてソニーを創業する→ http://www.souisha.com/jirei14/1401c.html#11 ●ソニーブランドを世界に広げる→ http://www.souisha.com/jirei13/1305b.html#17 ●人々をもてなし人間関係を広げる→ http://www.souisha.com/jirei12/1214.html#13 ●社長は決めたことすべてに責任を負わねばならない→ http://www.souisha.com/jirei12/1213a.html#11 ●学歴無用論→ http://www.souisha.com/jirei12/1203a.html#21 |