仕事の事典 》 改善改革探訪記 》 №247 |
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ネット版 改善改革探訪記 №247 |
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佐吉翁の遺産を足がかりにトヨタ自動車をつくった男ut |
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豊田喜一郎翁事績探訪記 | |||
■欧米の視察旅行でそのことを感じ取った豊田喜一郎は「自分は織機づくりに生涯をささげたが、お前は自動車を作れ」という父、佐吉の言葉の通り、自動車づくりに挑戦した。 ■自動車の製造工程は織機よりもはるかに複雑で、大きな設備を必要とし、莫大な資金を必要とする。失敗すれば佐吉の遺産は吹っ飛び、その何倍もの負債が残る。そのためにほとんどの人が反対したが、人々はやがて喜一郎の強い思いと佐吉の遺言を知って、喜一郎を支えるようになった。
■フォードやゼネラルモータースにコスト面で対抗できる生産力を築くために、喜一郎は現在の豊田市トヨタ町に60万坪の工場を建設。すべての施設をそこに集中し運搬の無駄を省いた。さらに「ジャストインタイム」を訴えて、見込み生産による作りすぎを戒め、必要な時に必要なだけつくる体制を作り上げて、仕掛品の在庫をなくした。これが後の「かんばん法式」に繋がっていった。
■資金不足、戦時下の物資不足、戦後の労使紛争など、いくつもの難題が喜一郎を襲い、倒産寸前にまで追い詰められたが、朝鮮戦争による米軍からの大量のトラック需要によって危機を脱出。その直後に喜一郎は57年の生涯を閉じた。
●本文 → toyoda-kiichiro.pdf ●トヨタ産業技術記念館のURL ●掲載先 → リーダーシップ 2022年2月号 |
AA型乗用車。写真クリックで本文表示 |
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「仕事の事典」の関連事例 ●これから自動車の時代がくる →http://www.souisha.com/jirei13/1313.html#03 ●ジャストインタイム →http://www.souisha.com/jirei09/0906.html#08 ●有能な人材を集めて自動車事業を立ち上げる →http://www.souisha.com/jirei12/1212a.html#06 ●頑張った者に報い、病気や怪我をした者には自ら見舞いに行く →http://www.souisha.com/jirei12/1208a.html#12 |