歩合給を廃止。日本一の家づくりに全員の力を結集する

■歩合給の下では自分以外はみんな競争相手である。人の面倒は見ず、部下、後輩を育てることもしない。しかし、人の育たない風土では会社は続かない。そのことに気づいて、びわこホーム（滋賀県甲賀市）は歩合給を廃止。上司と部下の話し合いの中で、目標を決め、実績を確認し、それを報酬に結びつけながら、仕事を進めていく方法に変えた。

■報酬ダウンに我慢できないトップセールスマンたちが辞めていき、彼等のいない会社が続くはずがないと思った多くの社員も辞表を提出した。

■幹部は「みんなで力を合わせて危機を乗り越えよう」と説得。営業マンが１人でお客様と折衝して決めていた建物の仕様を、来店していただき、営業も設計もデザイナーもみんなが参加して建物を作り上げていく仕事の進め方に変えた。

■全員で「日本一の家づくり」を推進するこの会社は、滋賀県湖東南部地域で住宅販売のトップシェアを更新し続けている。

●本文　→　biwakohome.pdf
●びわこホームのURL　→　https://biwakohome.com
●掲載先　→　リーダーシップ　2014年12月号
（発行元・日本監督士協会のＵＲＬ：http://www.kantokushi.or.jp/）

■この記事へのコメント：

最近の企業は成果主義がさらに求められ、政府もその方向にリードしていく法改正などが提案されていますが、日本の会社は個人プレーよりチームプレーの方がいい成果が出るようですね。この記事によって、それが裏付けされたような感じです。これを参考にして不況の今の会社の体質改善のヒントを得ることができると思います。（創知研究所・中野勝征）