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ネット版 改善改革探訪記 bR BACKNEXT
遠く離れた販売店の在庫を確認する
 ダン探訪記

販売店を回り、靴下の在庫を確認して売れた数を補充していくのが大阪の靴下卸売業の越智直正さんの仕事だった。ある日、高知の販売店主が「ウチにも卸してほしい」と来訪した。高知では在庫確認に回れないと断ると、それでも何か方法はないかと食い下がった。

越智さんは考え続けた。あるときパン屋の主人が「アンパン、ジャムパン、メロンパン…」と書いた壁のリストを見ながら「3・0・2・1…」と読み上げているのを聞いた。「アンパンを3個、ジャムパンを0個…」と工場に注文していたのだ。これをヒントに、越智さんと販売店が同じ品番順リストを持ち、その順番通りに電話で在庫数を読み上げて遠く離れた店の在庫を確認する方法を考え付いた。

越智さんの熱意に感じ入った店主は知人・友人の店を紹介してくれ、取引先は一挙に広がった。在庫確認の方法は、その後、靴下に品番を書いたカードを入れ、売れるたびにカードを抜き取って送り返す方式に変わり、さらにバーコードを使ったPOSシステムに変わった。今は協力工場に対する自動発注システムも加わって、究極のSCM(サプライ・チェーン・マネジメント)として世間の注目を浴びている。しかし、越智さんをこれを人間のシステムだという。システムのベースはコンピュータではない。お客様の足を靴下で優しく包みたいという越智さんの思いに共感した人々との信頼関係こそがベースだと感じているからである。

全国に靴下屋チェーンを展開する潟_ン(大阪市)で取材した事例。


(「ポジティブ」2006年02月号で詳報)dan.pdf へのリンク