改善の事典 》 改善改革探訪記 》 №265 |
|||
TOP 編集のねらい 5S 安全 品質 作業 治工具 設備 省力 環境 コスト 事務 IT化 組織 お客様 社会 地域 探訪記 総目次 索引 | |||
ネット版 改善改革探訪記 №265 |
|||
総合商社鈴木商店の大番頭、金子直吉翁の事績を訪ねて |
|||
金子直吉翁事績探訪記 | |||
■この会社のリーダーが大番頭・金子直吉翁だった。 ■「一般の報告とともに、また専門的、例えば豆が戦争のためどうなるか、戦後樟脳の需要がどうなるか、というような報告を賜らんことを望む。当店の取り扱いに係るものないし日本の商売に関係ある砂糖、米、豆、石炭、船、樟脳、薄荷などの需要の変遷の報告が必要なり」と海外に駐在する社員に具体的な指示を与えた。 ■さらに「この戦乱の変遷を利用し、大儲けをなし、三井三菱を圧倒するか、しからざるも彼らと並んで天下を三分するか、これを全員の理想とするところなり、行け、まっしぐらじゃ」と社員を鼓舞している。 ■この会社の1915年の年商は国家予算の2倍に達し、三井・三菱を上回り、1917年には当時の日本のGNPの1割に達したといわれる。 ■しかし、1918年、富山県で起こった米騒動が飛び火して神戸でも群衆が蜂起し、鈴木商店の本社は群衆によって焼き討ちに会い、1927年の金融恐慌で資金調達ができなくなって会社は清算された。 ■現在、鈴木商店の流れを汲む会社として双日、神戸製鋼所、帝人などがある。
●本文 → kaneko-naokichi.pdf へのリンク
|
鈴木商店本店跡地の碑(神戸市中央区栄町通。画像クリックで本文表示 |
||
「改善の事典」の関連事例 ●的確な報告を要求する→ http://www.souisha.com/jirei12/120108 ●三井・三菱を圧倒するという目標を掲げる http://www.souisha.com/jirei12/120214 |