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海外製品しのぐ低コストで浴衣帯市場を制した会社

 小杉織物探訪記


小杉織物(福井県坂井市丸岡)は浴衣帯の9割のシェアを持つ会社である。日本人の生活から着物が消えていき、帯の機屋の仕事がどんどん減っていく中で、小杉秀則社長は弱冠20歳で会社を引き継いだ。

アメリカにファッションベルトを輸出して業績をV字回復。そのとき蓄積した和洋折衷のデザインで、1990年代の大正ロマンブームによる浴衣商戦を有利に展開した。

浴衣帯の多くは、やがて中国で織られるようになったが、それでは仕事のほとんどを中国に譲り渡してしまうことになると、小杉さんは国内生産にこだわり続けてきた。

英会話の特訓を受けて台湾に渡り、製糸メーカーと折衝して仕入れロットを100倍近く引き上げて、糸のコストを大幅に引き下げた。さらに台湾の機械メーカーと共同で帯専用高速織機の開発をめざし、当初予定の5倍の開発費を投じて開発。その織機を24時間365日無人で稼動させて、中国製品に引けをとらない低コストの浴衣帯生産を実現した。さらに国内衣料品販売最大手が浴衣販売進出を決めたとき、どこにも負けない浴衣帯生産体制を背景に、他社に決まりかけていた浴衣帯の受注を自社に導いた。

「綿密に計画を立て、リスクを最小限に抑えて前に進むのが常道でしょう。しかし、それだけでは今日はなかった。時には自分の力で無理にでもチャンスを押し広げてきた。当社の今日あるのは、そのお蔭です」小杉さんのことばである。

(日本監督士協会編「リーダーシップ」2018年8月号で詳報) 
 
●本文: kosugiorimono.pdf へのリンク
●小杉織物のURL:https://kosugi-orimono.co.jp/ へのリンク
●「リーダーシップ」発行元・日本監督士協会のURL: http://www.kantokushi.or.jp/

ショールームの浴衣帯 写真クリックで本文表示