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社員が胸を張って名前を言える会社にする
 四国管財探訪記

ビルメンテナンス会社、四国管財の中澤清一社長は、社員の結婚式に出席しそこで最後まで会社の名前を紹介してもらえなかったことに衝撃を受けた。そのとき、社員に胸を張って名前を言ってもらえる会社にしようと決意した。

待遇は悪くなかった。清掃技術の向上を目指し、立派な人事制度も作ったが、それでも3Kが嫌われ、社員が次々辞めていくことに変わりはなかった。

社員に、「夢を持て」といい、会社の仕事をその夢の実現の手段として位置づけるように社員に求めるようになってから流れが変わった。

介護福祉士になりたい、家族の幸せのために頑張りたい、いろんな夢がある。他人のために掃除する仕事を最初は誰も好きになれないが、夢のために目の前の仕事を一生懸命にやろうと思った人だけが、恥ずかしいという殻を破ることができた。

並行してクレーム処理システムを確立した。作業中書類を汚したり、花瓶を割ったりというミスを発生させたら、どんな小さなことでも直ちに会社に連絡させる。それを咎めることなく10数人の幹部がお客様係として待機していてすぐ対応する。それが顧客の信頼を高めた。

この2つによって同社は激しい安売り競争から抜け出し、適正料金で仕事を受け、顧客に満足を提供できる誇り高い会社に生まれ変わった。

●本文  
shikokukanzai.pdf

●四国管財のURL → http://www.shikokukanzai.co.jp

●掲載先 → ポジティブ 200707月号


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「仕事の事典」の関連事例

●夢の実現をめざして仕事に打ち込ませる →http://www.souisha.com/jirei12/1206a.html#03

●クレーム報告システムをつくる→
http://www.souisha.com/jirei13/1308b.html#03