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ネット版 改善改革探訪記 40 BACK NEXT 
社員が胸を張って名前を言える会社にする
 四国管財探訪記

20年前、社員の結婚式に出席したビルメンテナンス会社、四国管財(高知県高知市))の中澤清一社長はそこで最後まで会社の名前を紹介してもらえなかったことに衝撃を受けた。社員に胸を張って名前を言ってもらえる会社にしたいとそのとき決意したという。待遇は悪くなかった。清掃技術の向上を目指し、立派な人事制度も作り上げたが、それでも3Kが嫌われ社員が次々辞めていくことに変わりはなかった。

流れが変わったのは、「夢を持て」と社員にいい、「この仕事をその夢の実現の手段として位置づけよ」と社員に求めるようになってからである。自衛官になりたい、介護福祉士になりたい、マイホームを持ちたい、家族の幸せのために頑張りたい…、いろんな夢がある。他人のために掃除する仕事を最初は誰も好きになれないが、夢のために目の前の仕事を一生懸命にやろうと思った人だけが、恥ずかしいという殻を破ることができたという。

もうひとつはクレーム処理システムを確立したことだ。作業中書類を汚したり、花瓶を割ったりというミスを発生させたら、社員はどんな小さなことでも直ちに会社に連絡する。会社はそれを咎めることなく10数人の幹部がお客様係として待機していてすぐ対応する。それが顧客の信頼を高めた。

この2つによって同社は激しい安売り競争から抜け出し、適正料金で仕事を受け、顧客に満足を提供できる誇り高い会社に生まれ変わっている。


(「ポジティブ」2007年07月号で詳報)→shikokukanzai.pdf へのリンク