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ネット版 改善改革探訪記 38 BACKNEXT
空き缶を拾った人はポイ捨てしない
 リコー福井事業所探訪記

リコー福井事業所の伊藤哲男さんは現場の係長だったころ、省エネやゴミの分別は小さなことで、製造に責任を負っている現場はそんな細かいことに関わっておれないと思っていた。ただ子供時代から自然と触れ合うのが好きだった。それを見込まれて環境担当を命じられ、省エネとゴミの分別を自ら実践し推進するようになって考えが変わったという。

環境破壊は自分たちが豊かな生活を追求してきた結果であると説き、組織を挙げて省エネ改善を推進してきた。個人生活でも省エネを実践しようと提言し電気使用量の対前年削減量の多いチームを表彰したり、地域の田んぼからメダカがいなくなったときけば工場敷地内にビオトープを作り、地域の子供たちを招いてメダカやザリガニに触れさせながら環境の話を説いて聞かせた。

「もし我々が何もしなければ子供時代に遊んだ自然環境を自分の子供や孫の代に残せなくなる。お父さんやおじいさんの時代はなんてことをしてくれたのだと子供たちや孫たちに思わせることになる。だが、一度でも自分から空き缶を拾った人は決してポイ捨てなどしないものです。私たち一人ひとりの今の快適さの追求が環境破壊を招いていることを自覚すれば、私が変わったようにみんなも変わる。ひとりでも多くの人を変えていくことが自分の使命だと思っています」

伊藤さんの言葉には聴く者の胸を打つ真剣さがあった。


(「ポジティブ」2007年06月号で詳報)→ricohfukui.pdf へのリンク
工場内ビオトープで開かれるこども自然観察教室