絵で見る創意くふう事典  》 改善改革探訪記  》  037 
 
 TOP 編集のねらい 5S 安全 品質 作業 治工具 設備 省力 環境 コスト 事務 IT化 組織 顧客 地域 探訪記 解説 総目次 索引
 
ネット版 改善改革探訪記 37 BACKNEXT
感謝の経営で差別化する
 七福醸造探訪記

頭だけで考えるとお客様も従業員も数字を上げるための手段に見えてしまう。すべて金・金・金…になる。首から下のハートの部分で考えれば結果は違ってくる。人間は幸せになるために生きている。自分たちの行動が正しいか間違っているかは、それが人を幸せにするかどうか、今の幸せだけでなく自分たちの子孫にとっての幸せにつながるかどうかで判断されるべきだと七福醸造(愛知県安城市)の犬塚敦統社長はいう。

それをわかってもらうために同社はさまざまな体験教育を実施している。毎朝トイレ・事務所・階段を磨く環境整備活動、道路の空缶・ゴミ拾い活動、等々。犬塚さんは自ら率先して床を掃き、トイレの中まで腕を突っ込んで磨きあげ、社員もそれに続く。何もかも磨き上げることで自分の心を磨く。毎日続けると雨露をしのげ三度のご飯が食べられることがどれだけありがたいかがわかるようになってくる。阪神大震災では社員の2割を交替で神戸に派遣し38日間炊き出しを続けた。自分の儲けのためにお客様に物を売るのではなく、自分が幸せを追求すればお客様にも幸せを感じていただける。お客様に幸せを感じていただくことこそ自分の最高の幸せなのだと思えるようになってくる。

家庭に料亭の味を届ける「白だし」市場で大手を含めて競合が乱立する中、同社は最高級品市場で圧倒的シェアを持っている。その強さの背景に犬塚さんの感謝の経営による差別化戦略がある。


(「ポジティブ」2007年05月号で詳報)→shichifuku.pdf へのリンク

学校のトイレ清掃奉仕活動