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ネット版 改善改革探訪記 №240
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食の根源を見つめインスタントラーメンを発明した男ut

 安藤百福翁事績探訪記


インスタントラーメンを発明した安藤百福翁(1910-2007)は、「食べる」ということについて長く深く考えてきた人である。

最初は、官給品横流し容疑で捕らえられ、身に覚えのない罪の自白を強要されたときのこと。食事は粗末で食器は汚れていて、食べられたものではなかった。安藤が手を付けなかった食事を同房者が争って食べるのを見てあさましいと思った。人もしょせん動物にすぎないと思えるようになり、はじめてそれを食べられるようになったという。

戦後は、ほとんどの人がお腹を空かせていた。1杯のラーメンを求めて街には長い行列ができた。お腹を空かせた人々のために、安藤は製塩事業を思いつき、人を集め、仕事を与え、食事を与え、小遣いを与えた。

だが、その小遣いが源泉徴収されていなかったことから脱税疑惑に問われ、その後理事長職を引き受けた信用組合が経営破綻したことも重なって、すべての財産を失った。

何もかも失って自宅に引きこもった48才の安藤は、それから、お湯をかければ食べられるラーメンの開発に取り組んだ。1日4時間の睡眠で1年間試行錯誤を重ねて「チキンラーメン」を開発。さらに13年後に「カップヌードル」を開発した。

インスタントラーメンはいま、世界中で年間1000億食以上が食べられている。「IT全盛の時代になっても開発者にとって一番大切なのは創造力であり、それをやり遂げる執念である」という安藤の言葉は、混沌としたいまの時代を生きる人々に大きな勇気を与えてくれる。

●本文 → ando-momofuku.pdf

●日清食品のURL → https://www.nissin.com/jp/

●掲載先 → リーダーシップ 2021年6月号
(発行元・日本監督士協会のURL:
http://www.kantokushi.or.jp/


インスタントラーメンを生んだ研究小屋。写真クリックで本文表示


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