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精神障害者の就労・自立を支援するNPO法人

 多摩草むらの会探訪記


精神障害を発症した子供の親たちは、友人にも親戚にもご近所にも、その悩みを打ち明けられない。打ち明けることができるのは同じ障害を負った子供の親同士だけである。

風間美代子さんは医師に勧められたことがきっかけで精神障碍者の家族会を立上げ、自分たちの会に「草むらの会」という名を付けた。ウサギが遠くの人参を取りに行くためには身を隠す草むらが必要であるのと同じように、障碍者が世の中と接点を持ち、自立を目指していく場合にも、同じような草むらが必要だと考えたからである。

そして、障害を持った子供たの親たちは、いくつもの草むらを作ってきた。公園清掃のグループ、農園での野菜づくりするグループ、パソコン教室、寒天料理の店、お弁当と惣菜の店…など。そこで働く障害者たちには時給400円を払ったが、親たちはいつも無償奉仕だった。

この活動が徐々に世の中に知られるようになり、お客様が増えた。さらに障害者自立支援法の施行で障害者たちが居住地域をこえて作業所を選べるようになって、登録者が大きく膨らみ、行政から多くのの支援が得られるようになって、現在は11の事業を展開。症状の回復した障害者の中には、職員となって障害者の支援に回る人も出てきている。

風間美代子代表の体験を中心に、草むらの会のこれまでの歩みをまとめた。


●本文 → kusamura.pdf へのリンク
●多摩草むらの会のURL → https://kusamura.org/ へのリンク
●掲載先 → リーダーシップ 2019年1月号
発行元・日本監督士協会のURL  http://www.kantokushi.or.jp/


「夢畑」の野菜洗い作業。 写真クリックで本文表示。


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