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ネット版 改善改革探訪記 bP59
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海外拠点を支えるための日本人の役割

 伊藤製作所探訪記

順送り金型のトップクラスメーカー伊藤製作所(三重県四日市市)は、1996年にフィリピンに進出した。フィリピンを選んだのは、一人前の技術者を育てるには長年の信頼関係が必要で、そのためには「親日国」でなければならなかったからだという。
日本でやってきたのと同じ家族主義経営をフィリピンでも展開。一人ひとりを大事にし、自信を持たせ、目標をもたせ、会社の発展こそ自分の生活の向上と思わせてきた。
18年を経た今は、優秀な技術者が次々と育っている。フィリピン人技術者が設計した図面をネット経由で日本に送り、それによって日本で金型部品を作ることが可能になっている。また、昨年インドネシアで合弁会社を立ちあげたときには、フィリピン人技術者がインドネシア人を指導して、日本とフィリピンで作った図面によるインドネシアでの金型づくりを可能にした。昨年度同社は過去最高益を記録したが、その背景にはこうした国際分業体制の成功がある。
フィリピン人とインドネシア人は日本人をみつめ、日本人を目標にしている。日本人一人ひとりの役割りはこれまでよりもずっと大きなものになっているという。

日本監督士協会編「リーダーシップ」2014年8月号で詳報)  → itoh.s.s..pdf へのリンク

■この記事へのコメント:
日本でも技術の承継をどうするか、話題になっていますが、外国人に特殊技術を教え育成することは並大抵のことではありません。この記事はそのノウハウを紹介してます。これは、外国人育成のだけに限らず、日本の技術者育成に役立つ手法でもあります。現場監督者必見です。(創知研究所・中野勝征)

フィリピン現地法人での作業風景