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ガソリンスタンドをエコステーションに変える

 油藤商事探訪記


ガソリンスタンドは車にガソリンを売る。その車が大気中に大量のCO2を放出する。ガソリンスタンドはまた、洗車に際して大量の水を使う。交換したタイヤを不法投棄する同業者さえいる。

もっと環境によいことをしたいと、滋賀県豊郷町でガソリンスタンドを経営する油藤商事(あぶらとうしょうじ)の青山裕史専務は、自社のスタンドに空き缶の回収ボックスを置くことにした。空き缶を持ってくるついでに車にガソリンを入れていく人が多く、意外な販促効果を生んだ。回収対象はやがて、瓶、ペットボトル、古紙などへと広がり、ガソリンスタンドはエコステーションとしての役割を担うべきだと確信したという。

天婦羅油の廃食油の精製施設を導入し、廃食油を回収するようになったことが、エコステーション化を決定的にした。廃食油のリサイクルに協力したいというレストラン、食堂、惣菜部門を持つスーパー、従業員食堂を持つ大企業や公共機関などに協力を求め、そこで出た廃食油を回収し、それを精製してバイオディーゼル燃料に変え、それぞれの物流トラックや送迎バスの燃料として使ってもらう。そのサイクルを作り出すことに成功した。

油藤商事の廃食油回収の範囲は滋賀県内が中心だが、それを他の地域にも広げるためにすべての情報を公開しており、豊郷町のガソリンスタンドには全国のガソリンスタンド経営者が見学に訪れている。

日本監督士協会編「リーダーシップ」2013年6月号で詳報) → aburatou.pdf へのリンク 


■この記事へのコメント
アイデアと行動力がガソリンスタンド経営を進化させるのですね。日本のモノづくりは、売った後の処理を考えている企業は少ないですね。それを逆手にとって、バイオマス燃料まで導入した専務さんは、大したものです。この記事を大手新聞社に売り込んで、全国の人に知らせてもらいたい内容です。(創知研究所・中野勝征)

 パッカー車にバイオディーゼル燃料を供給する