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QCサークル活動で医療サービス向上をめざす
 益田地域医療センター医師会病院探訪記

設立当初の益田地域医療センター医師会病院(島根県益田市)のスタッフは、各地からの寄せ集めで、バラバラで、チームワークがとれていなかった。そのため、会員である地域の開業医からなかなか信頼されず、患者を紹介してもらえず、10年間赤字が続いた。

少しでも赤字を減らそうとQCサークル活動を導入。QCは難しい、わからない、時間がないという反発を抑え、支援に力を注ぎ、ムリ・ムダ・ムラを無くす活動を展開するうちに次第にチームワークが生まれてきたという。

院長をはじめとする幹部の地域医療貢献が評価され、市から老人保健施設の経営が委託されたことがきっかけで赤字脱却。以来、過疎と高齢化の地域で、急性期医療から回復期、慢性期、在宅医療、在宅介護まで地域で自己完結するシームレスなサービス提供を目指し、その中でQCサークルは経営方針にそった活動を展開。サービス向上をテーマとする活動が増えた。

会員の開業医と地域の介護施設を訪問して病院への要望を聞く活動展開したり、看護師不足に対応して資格を持ちながら家庭に入っている潜在看護師を全職員で発掘したり、着用排泄体験を通じて患者の品質感覚で紙オムツを選定するなどの活動が内外の注目を集めている。

こうしたサービスの質の追求が会員の開業医と患者の支持を集め、同病院は以来一貫して黒字を続けており、公益に徹した経営姿勢が認められて、同医師会は全国4例目の公益社団法人に認定されている。



(「リーダーシップ」2012年06月号で詳報)
masudaisikaibyoin.pdf へのリンク
看護師たちのQCサークルミーティング