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ネット版 改善改革探訪記 111 BACK
価格の見える家づくり
 オープンネット探訪記

マイホームを建てるとき、実際に家を建てるのは、基礎、大工、屋根、左官、内装、建具、水道、電気…など、およそ20業種にも及ぶ専門業者たちである。だが、工務店からの請求書には、専門業者たちの取り分の上にかなりの額が上乗せされている。そして、その内訳が施主に知らされることはない。建築士の山中省吾さん(鳥取県米子市)はそのことにずっと違和感を持ち続けていた。

あるレストランのオーナーから新規出店の店舗の設計を頼まれたとき、オーナーは図面を気に入ってくれたが、工期が1カ月と短かったために建築を引き受けてくれる工務店がなかった。「それなら、オーナー自身が個々の専門業者と契約しませんか。私が工事計画を立て、あなたの了解を得ながら専門業者を手配します。そして、設計と工事監理の報酬として建築総額の一定割合を申し受けます」と提案。そのやり方で1カ月の工期で費用も当初予算より2割安く完成させた。

各専門業者と直接契約することによって施主には家づくりのプロセスが見えるようになった。価格が見えるようになり、マイホームへの自分の思いを実現しやすくなった。

山中さんは「オープンシステム」と呼ぶこの方式による「価格の見える家づくり」を推進するために、1998年、全国の建築設計士を組織化して
オープンネット(現イエヒト)という会社を設立した。現在オープンネットに加入する建築設計事務所は200社。登録専門業者は1万社。「オープンシステム」で建てられた家は3300棟に上っている。

「月刊リーダーシップ」2011年2月号で詳報) →
opennet.pdf へのリンク
建築士は施主の要望を聞いて図面と模型を作成する