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ネット版 改善改革探訪記 86 BACK NEXT
植物工場によるレタス栽培の提案
 日亜物産探訪記

鉄鋼メーカー、日亜鋼業の子会社、日亜物産(尼崎市)の作ったレタスが「メイドイン尼崎コンペ」でグランプリを受賞した。工場の有休スペースにつくられた人工照明と水耕栽培の植物工場で栽培されたものである。

針金の表面処理の技術開発を担当していた佐藤雅文さんは、工場に有休スペースを活用した新規事業の企画立案を命じられ、インターネットで情報収集したり異業種の展示会やセミナーに参加して、「アグリビジネス(農業関連ビジネス)ならそれまでの工業的手法が活かせるだろうと考え、採算性が見込めると提案し、採択された。

種撒きから収穫までに露地物レタスで3〜4カ月かかるのに対して、植物工場では1.5ヶ月で収穫できる。それを6段積みラックで空間を立体利用するから、面積当たりの生産性は15倍となり、収穫量は季節や天候に影響されることがない。

価格は1個200円と少し高めだが、農薬も虫も土もついておらず、洗わずそのまま食べられる野菜としての評判が確立しつつある。本業の鉄鋼製品が世界不況の影響を受ける中、植物工場の引き合いは増えており、工場の増設が検討されているという。


●本文 nichiabussan.pdf

●日亜鋼業のURL → http://www.nichiasteel.co.jp

●掲載先 →  ポジティブ  2009年06月号

植物工場の内部。写真クリックで本文表示。


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