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ネット版 改善改革探訪記 64 BACK NEXT
全社一丸のものづくり体制めざす
 カルモ鋳工探訪記

カルモ鋳工(神戸市西区)のメインの仕事は自動車メーカーから依頼されたアルミエンジン部品の試作である。メーカーから渡された紙の図面を型屋に渡し、型屋はそれで木型を作り、同社はそれで砂型を作ってアルミを流し込んで試作品を作る。

ある日メーカーが「以後、図面はデータでわたす」と宣言した。だが、外注先の型屋にそれに対応する余力がなかった。「それなら我々がデジタル化に対応して木型作りを内製化するしかありません」高橋直哉専務は社長にそう進言し、社長からその対応を任された。

莫大な投資をしてCAD/CAMとそれに対応した加工機を導入し、昼も夜もなく試行錯誤してそれを使いこなせるようになり、同社は型の設計から素材、加工、仕上げまで一貫して引き受けられる鋳造品メーカーに脱皮。その後、高橋さんは社長に就任した。

いま、高橋さんは社員教育に力を注いでいる。それまでは「黙って俺についてこい」というやり方だったが、社員1人1人が自分で判断して動けるようになれば、会社は自分の大きさを超えてもっと大きくなれる。そのために「社員一人ひとりが使命感を持って仕事に取り組める会社にしたい」と全社員の前で声明文を読み上げた。

社員たちは5S運動を始めた。週1回幹部が集まって問題点を話し合い、それに基づいてみんな改善を進める。これが軌道に乗れば、現在6億7000万円の年商を4年後に10億円まで引き上げるのも夢ではないと高橋さんは考えている。


(「ポジティブ」2008年05月号で詳報)→karumochuko.pdf へのリンク
毎朝の全員清掃