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ネット版 改善改革探訪記 63 BACK NEXT
モジュール化推進でものづくりを革新する
 三菱重工工作機事業部探訪記

2002年10月に長崎造船所で起きた建造中の豪華客船の火災は三菱重工全社に大きな衝撃を与えた。製造責任者を集めた現場管理改革委員会はその背景に現場の疲弊を指摘し、それに基づいて老朽設備の更新、管理スパンに適合した職場再編成、管理監督者の処遇見直しが行われた。

工作機械事業部(滋賀県栗東市)ではそれに加えて、OJTの名のもとで現場任せにしてきた技能教育を改めて体系化し、長く休止してきた小集団活動を復活させ、これをベースに製品のモジュール化に取り組んだ。この取り組みは大型工作機と歯車工作機械の2分野で社内のベストイノベーション賞を受賞する大きな成果を上げた。

それまでの工作機械はお客様の注文に応じて1品ずつ設計されていたが、部品を標準化してそれを組み合わせることで様々な製品を作り出し、設計工数低減、部品調達コストの低減、品質向上、納期短縮を図ったのである。

モジュール化によって組立方法は大きく変わる。新しい組立方法を確立するために最も無駄のない作業方法を探る必要があり、その過程で作業者たちの様々な改善活動が必要だった。「大きな組織で人と物とを動かすにはシステムだけでは回らない。伝統的生産技術に根差した個々の人間の力の集積が不可欠で、それが企業の競争力になる」と同事業部技師長の橋口武弘さんはいう。現場の力を結集したモジュール化による「ものづくり革新」は工作機械事業部から始まり、いま全社に広がりを見せている。


(「ポジティブ」2008年04月号で詳報)→mitsubishijuko.pdf へのリンク

大型工作機の組立風景