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ネット版 改善改革探訪記 29 BACKNEXT
セル生産体制確立めざし改善活動再構築
 椿本チエイン探訪記

2001年から2002年にかけて、椿本チエインは大阪市鶴見区にあった工場を京田辺市に移した。

2つの工場を同時に稼動させながら生産拠点を移動させるというのはかなりの難事業で、移転に1年を要し、納期は乱れ、600人の社員は疲労困憊し、業績が悪化した。その間に世間は余分なものは買わない、今要るものだけ頂戴という時代に変わり、ユーザーの納期への要求が強くなった。

チェーンはもともと大量の部品を在庫しておき、注文に応じてそれをつなぎ合わせるという商売だったが、部品在庫をゼロに近づけ要るものを要るときに要るだけ作るセル生産体制にしなければ世間の動きに対応できない。鍵になるのは社員の改善意識だった。1人ひとりがムダゼロに向け気持ちをひとつにしてはじめてセル生産は可能になる。

改善どころではないという管理監督者を説得して、バブル崩壊以後停滞していた改善活動の再構築が図られた。年1人当たり0.9件の改善提案を12件にまで伸ばすことを目標に再始動を図り、職制主導のセル生産活動と並行して5Sの徹底、作業のムダ排除、不良撲滅に取り組み、改善発表会を重ねた。

2006年7月にはようやく提案1人月1件を達成。各職場はそれぞれの改善実績をアピールする掲示物であふれ、セル生産は軌道に乗り、在庫圧縮とリードタイム短縮が進んでいるという。


(「ポジティブ」2007年02月号で詳報)→tsubakimoto.pdf へのリンク