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異業種との共同研究で技術の発展をめざす
 中央化工機探訪記

中央化工機(愛知県豊明市)は振動ミルのトップメーカー。振動ミルは、筒型の密閉容器に固形材料と硬球を入れ、回転させて固形材料を粉砕する装置で、粉末の抹茶や医薬品の製造に使われる。

この装置の売れ行きが大きく伸びたのは、カラーテレビに使われるフェライト磁石やコンピュータのコンデンサに使われるセラミックの材料の粉砕に使われてきたからで、ユーザーのニーズに密着しながら装置を改良し応用範囲を広げてきたことが、この会社の今日を築いた。

だが、その方法が次第に通じなくなってきた。電子機器がブラックボックス化し、分解してもどんな材料が使われているか、どんな働きをしているかがわからなくなったからである。ユーザーはこの装置で何を作ろうとしているかを洗いざらい話してくれなくなった。となると、ユーザーの言うなりに装置を作るしかなく、それでは技術力は保てない。

同社はこれに対応して、異業種との共同研究や国のプロジェクトへの参画を始めた。現在参画しているのは間伐材を粉砕し発酵させアルコール燃料を作る研究。それに参画することで世の中の様々なニーズを正確に把握し、異業種から刺激を受け、自社も専門業者として技術の発揮が求められ、新たなアイデアが出やすくなるという。

●本文 
chuokakoki.pdf

●中央化工機のURL → https://www.chuokakohki.co.jp/

●掲載先 → ポジティブ 200612月号


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