絵で見る創意くふう事典  》 改善改革探訪記  》  022  
 
 TOP 編集のねらい 5S 安全 品質 作業 治工具 設備 省力 環境 コスト 事務 IT化 組織 顧客 地域 探訪記 解説 総目次 索引
 
ネット版 改善改革探訪記 22 BACKNEXT
異業種との共同研究で技術の発展をめざす
 中央化工機探訪記

筒型の密閉容器に固形材料と硬球を入れ回転させると材料が硬球に当たって粉砕される。装置を振動させ衝撃力を強めてより短時間により細かく粉砕できるようにしたものを振動ミルという。中央化工機(愛知県豊明市)はそのトップメーカーで、この装置によって粉末の抹茶や医薬品が作られてきた。

大きく伸びたのはカラーテレビに使われるフェライト磁石やコンピュータのコンデンサに使われるセラミックの材料の粉砕にこの装置が使われてきたからである。ユーザーのニーズに密着しながら装置を改良し応用範囲を広げてきたことがこの会社の今日を築いた。

だが、その方法が通じなくなってきたと言う。電子機器がブラックボックス化して分解してもどんな材料が使われているか、どんな働きをしているかがわからなくなった。ユーザーはこの装置で何を作ろうとしているかを洗いざらい話してくれなくなった。となると、ユーザーの言うなりに装置を作るしかなく、それでは技術力は低下する。

同社はこれに対応して異業種との共同研究や国のプロジェクトへの参画を始めた。現在参画しているのは間伐材を粉砕し発酵させアルコール燃料を作る研究。それに参画することで世の中の様々なニーズを正確に把握し、異業種から刺激を受け、自社も専門業者として技術の発揮が求められ、新たなアイデアが出やすくなるという。


(「ポジティブ」2006年12月号で詳報)→chuokakoki.pdf へのリンク