絵で見る創意くふう事典 》 第13章 お客様 》 Dクレームに対応する | ||||||
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お客様‐1305 Dクレームに対応する | ||||||
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このページの掲載事例→ | ●130501 クレームがあればすぐ駆けつける | |||||
●130502 責任を持って引き受けられる範囲を明確にする | ||||||
●130503 クレーム報告システムをつくる | ||||||
●130504 「もっと安くして」という声に対応する | ||||||
●130505 クレームをヒントに2番手商法を展開する | ||||||
【130501】 クレームがあればすぐ駆けつける | ||||||
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【130502】 クリーニング店のクレームゼロ対策 | ||||||
■お客様が洗濯物を持ってこられると、窓口担当者はきちんと点検して「このボタンは洗濯できませんので外させてください」「シミはとれますが、色落ちする恐れがあります」「多少ホツレがありますので毛羽立ちするかもしれません」「高価なお品ですので、保険をかけさせてください」など、できることとできないことをお客様に事前に説明している。 ■同時に、シミ、ホツレ、ボタンの糸のゆるみなどの注意点もお客様の目の前で確認し、それをタグに書いて品物にとりつける。 ■すべての品物にバーコードタグをつけ、各工程を終えるごとに社員はそのバーコードタグをスキャンする。それにより、何時何分何秒にどの品物がどの工程を通ったかが記録に残る。社員カードにもバーコードがついていて、出勤時、退勤時、外出時もそれをスキャンすることになっているから、もし品物に不具合が発生すればそのとき誰が担当していたかわかる。この仕組みが社員の責任感を高めている。 取材先 クリーンサワ |
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【130503】 クレーム報告システムをつくる | ||||||
■社員が問題に気づいて電話をかけるまでの時間は5分以内、お客様係が必要な処置や手続きを開始するのは電話を受けてから3分以内である。 ■ミスを犯した社員を咎めることはないが、ミスを隠さないこと、迅速に処置することを徹底している。 ■このシステムができる前のクレームは年間5件程度だったが、システムが完成した年のクレーム件数は年250件に跳ね上がった。ほとんどは社員からの指摘で、お客様からのクレームに至るまでにその芽を摘み取っている。 取材先 四国管財 |
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【130504】 「もっと安くして」という声に対応する | ||||||
■ネッツトヨタ南国の事例。サービスエンジニアがお客様から「もっと安くして」と言われたことがあり、そんなときどう対応すべきかを社内で話し合った。「安くして」と言われるのは、提供したサービスの価格にお客様が納得できてないということだろうということになった。 ■納得していただくためには、価格にふさわしい仕事をすることだろう。そして、それをお客様に理解していただくことではないか…ということになった。 ■そこで、エンジニアたちは毎回の整備の途中に、もしくは作業後に、ショールームでお待ちのお客様の所へ足を運び、作業内容を報告することにした。お客様の車がどういう状態にあったのか、どういう修理をしたのかを報告し、あるいは整備をここでお任せいただくことのメリットを提案する。その対応をスムーズにするために、毎朝ロールプレイングを行なった。 ■この結果、お客様アンケートでは、サービスの価格を安く感じるというお客様が増加した。 |
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【130505】 クレームをヒントに2番手商法を展開する | ||||||
■未開の領域を先頭を切って走る1番手はクレームがついたときに小回りが利かない。初期投資に莫大な資金を投入しているから、一部の人が言っているだけだろうと問題を過少に見て先送りしがちだ。そこで、そのクレームをヒントにして改良した商品をつくり一番手に追いつき追い越していくのが同社の2番手商法である。以下は、そのようにして生み出された未来工業の製品のごく一部である。 ■スイッチボックス ■鞘式電工ナイフ ■合成樹脂製フレキシブル管 ビルの天井・壁・床などに電線を貼るとき、従来は鉄管や塩ビ管をいれていたが、これを合成樹脂製フレキシブル管に変えた。これにより電設工事がやりやすくなった。 取材先 未来工業 |
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↑左からスイッチボックス、電工ナイフ、フレキシブル管 |
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