絵で見る創意くふう事典 》 第12章 組織 》 改善を推進する | ||||||
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組織‐1204a 改善を推進する | ||||||
外部環境の変化に対応するためには、全員で改善に取り組むことが必要です。そのための取り組み事例を集めました。 |
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このページの掲載事例→ | ●1204a01 提案活動を推進する | |||||
●1204a02 DIO活動で生産改革をめざす | ||||||
●1204a03 小集団活動で保育の質を高める | ||||||
●1204a04 改善活動でデザート部門を黒字化する | ||||||
●1204a05 セル生産に向けて改善活動を展開する | ||||||
●1204a06 5S運動で社員の力を結集する | ||||||
●1204a07 病院スタッフのプロ意識を高めた3つの活動 | ||||||
●1204a08 よくみつけましたね提案制度 | ||||||
●1204a09 市役所の行政品質向上活動 | ||||||
●1204a10 QCサークル活動で医療サービス向上 | ||||||
●1204a11 QCサークル活動で特許事務の品質向上 | ||||||
●1204a12 ソフト開発会社の5S活動 | ||||||
●1204a13 市役所の改善を市民に見えるようにする | ||||||
●1204a14 患者さんの立場で考える活動を展開 | ||||||
●1204a15 気づきメモ提案制度 | ||||||
●1204a16 カイゼンでワークライフバランス改善 | ||||||
●1204a17 幸福実感日本一をめざす人づくり改革 | ||||||
●1204a18 「ひとり1改革運動」で危険ドラッグ撲滅に取り組む | ||||||
●1204a19 利用者満足度向上をめざす救護施設のQCサークル活動 | ||||||
【1204a01】 提案活動を推進する | ||||||
提案制度は1970年代に入ってQC手法の現場への展開という目的が加わり、改善効果を重視するようになった。以下は、その当時(1973)の各社提案担当者による座談会の要約。 ■住友金属工業 ■松下電器産業 ■日立造船 ■日本生命保険 ■トヨタ自動車工業 取材先 提案制度プロモーション研究座談会 |
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【1204a02】 DIO活動で生産改革をめざす | ||||||
■市場の環境変化にいち早く対応するために、自主的な改善活動の必要が指摘され、1985年、製造現場を持たない計測事業部でDIO(Do It Ourselves)活動がスタート。事務のマニュアル化、ファイルの共有化、情報の電子化、ゴミ分別の徹底、ISO9001認証取得の条件整備…などの分野で自主的なグループ活動を展開。1995年から一部の技術系部門や営業部門まで含めて全社展開されるようになった。 ■活動は次のように行われている。 ■2002年、同社は赤字を計上。黒字転換と体質強化をめざし、会社施策に沿ったテーマが選定されるようになった。従来の見込生産方式から、売れた分だけ作るPull生産方式に転換するために、生産の内製化が進んだが、そのための生産改革にDIO活動が活用され、工数低減やリードタイムタイム短縮に成果を上げている。 取材先 島津製作所 |
DIO活動の発表会風景 |
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【1204a03】 小集団活動で保育の質を高める | ||||||
■至誠保育園(東京都立川市)は働くお母さんたちのために子どもたちを預かるという園の使命を職員たちが共有し、自発的、積極的に取り組むために1992年からQCサークル活動を始めた。 ■サークルはクラスごとに編成。事務職員も加わって活動する。 ■テーマは「指しゃぶりをやめるには」「お箸を上手に使うには」「スプーン・フォークの持ち方」「しっかり手を洗おう」「ぶくぶくうがいできるかな」「竹馬に上手に乗るには」「挨拶ができるようになろう」「保育園の環境をしろう」など。 取材先 至誠第二保育園) |
至誠第二保育園 |
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【1204a04】 改善活動でデザート部門を黒字化する | ||||||
■「仕事がきつい」「作業がやりにくい」などの不平不満の改善をみんなで考え、次のような改善を実施した。 @エクレア箱詰工程での印字不良低減のために、箱詰工程と包装機のレイアウトを見直した。 ■この改善は後に、ISO9001の予防措置の一環として位置づけられた。 |
竹屋工場内部 |
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【1204a05】 セル生産に向けて改善活動を展開 | ||||||
■担当の品質保証課は、管理監督者に改善の必要性を訴え、1人月1件、年間12件の提案を目標に置いた。 @5Sの徹底、ものの出し入れ・運搬・段取りの無駄排除、つくりだめの排除。 A3S(整理・整頓・清掃)コンテストを開催。上位職場を表彰。 B期に8回、セル生産発表会を開催。 C各職場に掲示板を設置。改善事例、納期・品質・安全・改善の実績グラフを掲示。 D各職場に「朝市コーナー」のテーブルを設置。不良が出たら、ここに置き、みんなで不良を出さない方法を検討・確認した。 取材先 椿本チエイン 取材 2006/12/18 取材先 ポジティブ 2007/02 探訪記 http://www.souisha.com/tanbouki/tanbouki029.html |
京田辺工場の改善活動板(上)と朝市コーナー |
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【1204a06】 5S運動で社員の力を結集する | ||||||
■油で真っ黒になった床をきれいにし、通路とモノの置き場をわけるラインを引く。これを2か月半でやり終え、以後次のような活動を行なっている。 ■毎日清掃、窓拭きと草むしり。 ■5Sパトロールを実施、活動結果をチェック。 ■ミーティングでパトロール結果を発表。提起された問題は5S委員会が検討し、次のような改善実施した。 ■毎月1回異業種交流会のメンバーの訪問を受け、成果を見られ、賞賛されることが、社員に自信と誇りを与えた。 取材先 斉藤マシン工業 |
整理整頓された工場内 |
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【1204a07】 病院スタッフのプロ意識を高めた3つの活動 | ||||||
@インシデントレポート活動 Aチーム医療推進 B改善活動 |
神戸西市民病院の外観(上)と ポスターによる改善発表会の様子 |
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【1204a08】 よくみつけましたね提案制度 | ||||||
■従来の改善提案は自分の仕事の問題を自分で改善し結果を報告するものだったが、この制度では他部門や他人の仕事の無駄を見つけて提案することが奨励され、採否の判定と改善実施は担当部門が行い、提案者はアイデアを提案するだけ。パート・派遣など非正規社員にも積極参加を呼び掛け、その提案実績は正社員登用の条件とされた。 ■この活動により、改善の目が現場の隅々に行き渡り、損金はゼロに近づき、生産工程は滞りなく流れるようになった。 取材先 セーレン |
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【1204a09】 市役所の行政品質向上活動 | ||||||
■市役所の仕事には、民間の売上や利益に相当する目標がない。そこで、大塩民生市長は、2008年、職員の頑張る目標として、「行政経営品質プログラム」を導入。各部門の課題解決のために、どんな活動を行ったか、どんな成果を上げたか…を中堅職員48人のアセッサーによって評価する仕組みをつくった。 ■その一環として各課の課題をチームで解決する「TK(チーム改善)活動」を展開。たとえば、次のようなテーマに取り組んだ。 ・風水害を最小限に防ぐ判断基準を高める(総務部危機管理室)
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市役所ロビーの「DASH!挑戦プロジェクト」 の垂れ幕(上)と、カイゼン合戦in大分での 市民課職員の発表 |
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【1204a10】 QCサークル活動で医療サービス向上 | ||||||
■益田地域医療センター医師会病院(島根県益田市)のスタッフは、寄せ集めでチームワークがとれておらず、そのために、開業医から患者を紹介してもらえず、赤字が続いていた。 ■そこでQCサークル活動を導入。ムリ・ムダ・ムラをなくす活動を展開。次第にチームワークが生まれた。 ■幹部の地域医療貢献が評価され、市から老人保健施設の経営が委託されたことがきっかけで赤字から脱却。以来、急性期医療から回復期、慢性期、在宅医療、在宅介護までシームレスなサービス提供を目指し、その中でQCサークルは経営方針にそった活動を展開した。 ■開業医と介護施設を訪問して病院への要望を聞いたり、資格を持ちながら家庭に入っている潜在看護師を全職員で発掘したり、患者の品質感覚で紙オムツを選定するなどの活動が注目を集めた。 ■こうしたサービスの質の追求が会員の開業医と患者の支持を集め、同病院は以来一貫して黒字を続けている。 取材先 益田地域医療センター医師会病院 |
看護部のQCミーティング(上)と 院内発表会風景 |
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【1204a11】 QCサークル活動で特許事務の品質向上 | ||||||
■当初は、QC活動がいやで辞める者が続出。アンケートでも「もうやめたい」という声が大きくなったが、「苦しいけれど耐えて頑張ってほしい」と説得。過去の出願事例を研究したり、仕事の効率化、マニュアル化などに取り組んだ。 ・国際管理部内外グループでは、1人が産休に入ったのを機に5人で事務処理できる体制をめざし、海外との英文連絡文書の定型化、海外との交換文書検索のシステム化、特許庁からの通知文の管理表作成…など。 ・図面作成部門では、長時間のパソコン作業による疲労回復のために、休憩の取得、椅子の高さ調整、体操…などを推奨、CADソフトのバージョンアップに伴う外部研修で習得した技術を他のメンバーに伝達、新人のスキルアップと育児休暇からの復帰者のためにマニュアルを整備/3次元ソフトによる斜視図作成技能の勉強会・質問会の開催…などに取り組んだ。 取材先 オンダ国際特許事務所 取材 2012/06/11 掲載 リーダーシップ2012/08 探訪記 http://www.souisha.com/tanbouki/tanbouki133.htm |
QCサークルミーティング(上)と社内発表会 |
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【1204a12】 ソフト開発会社の5S活動 | ||||||
■ソフト開発会社、ユーザックシステムは「5S活動」を展開。「ハードエア改善」と「ソフトウエア改善」の2つの活動を同時並行で進めている。「ハードエア改善」は世間でいう「5S」そのもの。「ソフトウエア改善」は部署ごとの業務改善活動である。 ■「ソフトウエア改善」として、次のような事例がある。 ・中国のソフト開発子会社に任せられる仕事を増やすために、ユーザックシステムなりの仕事の進め方を子会社スタッフにひとつひとつ勉強してもらい、子会社に依頼できる仕事の範囲を広げ、詳細設計など上流工程も任せられるようにした。 ・ホームページを見て商品カタログを請求してくる会社がある。そのオファー件数を高めるために、営業グループは、それまで顧客に対して行ってきたアドバイスを小冊子にまとめ、無償で配布した。また、物流システムソフトのPRのために、ユーザーの同意を得て、会社の実名入りの豊富な物流改善事例をまとめ、ホームページ上に一般公開した。 |
朝の清掃活動(上)と審査員による書類審査風景 |
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【1204a13】 市役所の改善を市民に見えるようにする | ||||||
■財政悪化に対応して職員は大幅に削減された。まちの活力を高めていくには市民の理解と協力が欠かせない。そこで、尼崎市役所では2012年から職員の提案をフェイスブックに公開。「いいね」ボタンを押すことで誰でも審査に参加できるようにした。「改善ノススメ、尼崎」と名付けられた2012年度の提案には次のようなものがあった。 ・職員の名刺に「尼崎のええとこ」の写真やキャッチフレーズを入れ、「尼崎のええとこ」をPR。 ・市内各所を対象とした施策や課題を集約して研修ルートを設定。新規採用者にそれを回らせ、地域の特性や課題を把握させる。 ・ものづくりのまちの特性を生かして、尼崎独自の自転車を制作。それを利用してレンタサイクル事業を行なう。 ・職員の任意グループによる自主研修「夜カツ」にゲストを招き、仕事哲学、経営哲学、市役所人生を語ってもらい、その後参加者と意見交換。 取材先 尼崎市役所 |
提案募集のポスター(上)と審査参加を呼びかけるポスター |
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【1204a14】 患者さんの立場で考える活動を展開 | ||||||
■「進取の精神」「変革」「前向き」「使命感」「やさしさ」「チームワーク」の共有実践を訴える一方で、ISO9001を導入。サービスの品質と提供の仕組みをつくり、バランスト・スコアカードによる業績評価システムを導入した。 ■2011〜2013年には「日本一患者さんが幸せになる連携医療」を3カ年ビジョンとし、職場ごとに具体的な目標を決め、達成に向けてPDCAを回す活動を展開した。 ■かつての医療現場は、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士たちは全員医師の配下にあったが、クリニカルパス導入、電子カルテ導入を機に、みんなが患者の経過をみながら、主体的に治療計画に関わるチーム医療が進んだ。 取材先 福井県済生会病院 |
福井済生会病院の外観(上)と 3カ年ビジョン策定のための幹部職員合宿 |
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【1204a15】 気づきメモ提案制度 | ||||||
■焼肉レストラン、ワンダイニングでは、アルバイトを対象に気づきメモ提案制度を実施している。 ■「今日はこんなことがありました」「そのとき自分としてはこうすべきだったのにそれができなかった。反省しています」などの感想や提案をメモして、スタッフルームへ貼り出す。 ■店長や社員がそれを読んで返信する。全員と個別面談するのは難しいが、それを補完するために始まり、各店毎月10枚以上というノルマを課した。 ■気づきメモは1カ月分をまとめて本社に送る。その中から3枚程度を各ブロック長が選び、「気づきメモ読み合わせ会」を行なう。その中から選んだ優秀作の提案者に提案の詳細や背景を聞き、「気づき通信」としてまとめ、全社に配信する。 ■この活動によってアルバイトたちの自主性と創意工夫の増進、各店舗の運営ノウハウの共有化が図られている。 |
張り出された気づきメモ(上)と 気づきメモ読み合わせ会 |
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【1204a16】 カイゼンでワークライフバランスを改善 | ||||||
■「時間外勤務を半減させ、職員のワークライフバランスを改善しよう」との平井伸治知事の提唱がきっかけとなり、鳥取県庁は2010年からカイゼン活動を始めた。 ■県土整備事務所建設総務課は、課員8人のうち3人が就学前の子供を持つ女性職員。ムリがきかず、職場として配慮が必要な場合が少なくなかったため、一部の人たちに時間外勤務が集中した。 ■それを改善するためにカイゼンチーム、5Sチーム、OJTチーム、下請点検チーム…などをつくった。各チームは活動計画を立て、進捗状況を課長に報告し、軌道修正しながら活動をすすめ、その中で次のようなカイゼンが生まれた。 ・課の業務フロー図を作成。その過程で起こりやすい問題について話し合い、約款のパターン化、業務の標準化、簡素化、適正化、効率化を進めた。 ・事業者と契約書を交わすとき、契約書の案文を先に渡すと、事業者がそれを打ち直し、抜けや改ざんの可能性が生じ、そのためのチェックも必要になる。そこで、先に建設総務課が押印した文書に事業者に押印してもらうことにした。 ・契約関係書類は担当者ごとにそれぞれの場所に平積みされていたので、探すのに時間がかかった。そこで、縦置きし、ラベルを張り、事業の種類ごとに色分けして、探しやすくした。 ■これらの改善により、業務の標準化・簡素化・適正化・効率化がすすみ、別の担当者が代行できるようになり、これにより、休みが取りやすくなり、職員にやさしい職場になった。 取材 2014/04/23 掲載 リーダーシップ2014/06 探訪記 http://www.souisha.com/tanbouki/tanbouki157.html |
県庁カイゼン発表会(上)と マンガ版独自カイゼンテキスト「鳥馬伝」の表紙 |
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【1204a17】 幸福実感日本一をめざす人づくり改革 | ||||||
■三重県庁では2012年から始まった「幸福実感日本一をめざす人づくり改革」の一環として、「MIE職員力アワード」という発表会と表彰制度、中堅・若手職員による「ジュニアボード制度」、「若手・中堅職員養成塾」の開講を行った。 ■これらの取り組みの中から次のような改善改革が生まれた。 ・総務部のジュニアボードが、100を越える課の50音順の案内表示を作成。さらに電光掲示板の設置を提案。 ・知的障害児学校の教職員が女子美術大学とのコラボで、知的障害児の図工作品と女子美大所蔵作品を一緒にならべた「アール・ブリュット(生の芸術)展」を開催。 ・農林水産部若手技師が、福祉施設障害者の就労先を開拓。真珠養殖のためのアコヤ貝の付着器製作作業、鮮魚販売などの仕事を開拓。 ・環境生活部のジュニアボードが、三重県総合博物館の来館者リピート率を高めるために、無料送迎バス運行、学べる遊具・方言による音声ガイドなどを提案。 ・紀南地域活性化局環境室が、産業廃棄物の不法投棄に対して、次のような方法で、行政指導の実効性を高めた。@事業者に対する指導を口頭指導から文書指導に変え、指導内容を明確化。A指導文書の紙色を白黄赤にカラー化、指導の重要度が一目でわかるようにした。 取材先 三重県庁 |
(上から)本庁舎の案内掲示板、 アールブリュエットブリュット展、 アコヤ貝付着器の製作 |
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【1204a18】 「ひとり1改革運動」で危険ドラッグ撲滅に取り組む | ||||||
■活動内容は次の通りである。 @県内の不動産業界団体と提携。危険ドラッグ販売事業者に店舗を貸さないこと、危険ドラッグ販売事業者と判明した場合には契約解除することを業界の標準契約書に盛り込んだ。トラック業界とも同様の協定を締結し、危険ドラッグを運ばないこと、運んだ場合は、いつどういうものをどこへ運んだかを報告して貰うことにした。 ■薬物対策班のこの活動は、教育委員会、県警など関係機関の協力を得て大きな効果をあげ、2014年度中に37回の店舗への立ち入り検査を実施、県内に6店の危険ドラッグ販売店をすべて閉鎖に追い込むことに成功した。 取材 2015/03/27 掲載 リーダーシップ2015/05 探訪記 http://www.souisha.com/tanbouki/tanbouki167.html |
危険ドラッグの風袋サンプル(上) と撲滅キャンペーンポスター |
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【1204a19】 利用者満足度向上をめざす救護施設のQCサークル活動 | ||||||
■複数の薬を服用している利用者がいる。1回でまとめて飲めるように、看護師がそれらをまとめていたが、そのためにかなりの時間がかかった。そこで、1包化を無償で引き受けてくれる調剤薬局を探し、そこに薬の調剤を依頼することにした。 ■利用者の昼食はご飯食かラーメンを選んで予約することになっていたが、「ラーメンが伸びていておいしくない」という苦情があった。そこでラーメン店を見学し、どうしたら伸びないラーメンを提供できるかを調べ、配膳してから利用者に席についてもらうという従来のやり方を改め、配膳前に席についてもらい、席に着いた人から順に出来立てのラーメを出すことにした。 ■2人部屋の居室で、1人が早起きするので眠れないという苦情があった。そこで、利用者と嘱託医にヒヤリングの結果、6:30の起床時刻前に起きた人はロビーで新聞雑誌を読んだりトランプなどで遊ぶこと、起床時刻を1〜3月→6:30、4〜6月→5:30、7〜9月→5:00、10〜12月→5:30とすること、居室の時計を見やすい位置に変更することにした。 |
郡山清和救護園の利用者団 らん風景(上)とリハビリ体操 |
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