改善の事典 》 改善改革探訪記 》 №259 |
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ネット版 改善改革探訪記 №259 |
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フィロソフィに基づいて経営した京セラとKDDI の創業者ut |
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稲盛和夫翁事績探訪記 | |||
■最初の就職先、松風工業で磁器の原料となるフォルステライトを合成。それを応用してセラミック製絶縁部品を開発した。27歳のとき、松風工業の上司、部下、その他の支援者とともに京都セラミッック(後の京セラ)を創業。京セラは当時世界最大のコンピュータメーカーIBM
から集積回路用基板を受注してから大きく業績を伸ばした。1985年の電気通信事業の民営化に際して第二電々(DDI)を創業。これが現在のKDDI(ブランド名au)に繋がっている。 ■稲盛の考え方の根底には、鹿児島での少年時代に体得した郷中教育と隠れ念仏の信仰があり、西郷隆盛の「敬天愛人」「動機善なりや、私信なかりしか」「利他の心」など、人としてあるべき道の教えがあった。これに基づいて「素直な心を持つ」「真面目に、一生懸命に仕事に打ち込む」「渦の中心になれ」などのフィロソフィを社員に説き、さらに、組織を製品別・工程別の小集団(アメーバ)に分けてそれぞれにリーダーを置いて独立採算で運営させた。 ■これらの稲盛の経営手法を学ぼうとする人々によって「盛和塾」が結成され、塾生は1万5000人を数えた。また、経営に行き詰まった会社から支援を求められて、ヤシカを吸収合併。三田工業を支援して京セラミタを発足させ、2010年には、当時の民主党政権の要請で、多額の負債を抱えて倒産したJALの再生に力を尽くし、1年で営業利益をV字回復させている。
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稲盛ライブラリー。画像クリックで本文表示 |
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「仕事の事典」の関連事例 ●アメーバ経営を展開する→ http://www.souisha.com/jirei12/1205a.html#06 ●「フィロソフィ」をつくる→ http://www.souisha.com/jirei12/1206a#17 ●人生の価値は「考え方×熱意×能力」で決まる→ http://www.souisha.com/jirei14/1401c15 ●「京都賞」を創設する→ http://www.souisha.com/jirei14/1407c15 |