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ユーザー目線と柔軟発想で新製品を開発するミラーメーカーut

 コミー探訪記


ミラーメーカー、コミーの小宮山栄社長が、凸面鏡を2枚合わせて回転する「回転ミラックス」装置をつくると、それを30個買っていった人があった。

一体何に使っているのか、それを知りたいと思って、半年後にそのお客さんを訪ねると、万引き防止に使われていた。万引き保安員にも話を聞いてみると、ミラーは監視カメラよりも重要で決定的な役割を担っているという。しかし、販売員にとって万引き防止は気の重い仕事で、それよりもサポートを必要としているお客様に気づくためのツールと考えた方が、能動的に仕事ができ、お客さんの好感度も上がることもわかった。

ユーザーの元に足を運び、実際の使われ方確認する中で、ミラーに対する様々なニーズがわかり、それに対応して様々な新製品が生まれた。そのひとつ、フラットでありながら凸面鏡のように広角に広い範囲を映し出すことができるFFミラーは、大きな市場を押し開いた。当初はエレベーターミラーとして使われ、さらに航空機手荷物棚の忘れ物確認用に利用されるようになって、同社のミラーは世界中の航空機で使われるようになった

これらの開発の顛末を小宮山さんは物語として記録し、全社で共有している。さらに近年は「箸」の不思議さに魅かれ、箸のゲーム「箸タイム」を商品化。指先の器用さと脳の活性化を図る運動を社内外で提唱している。

(日本監督士協会編「リーダーシップ」2020年1月号で詳報) 

●本文:komy.pdf へのリンク 
●コミー:https://www.komy.jp/ へのリンク
●「
リーダーシップ」発行元・日本監督士協会のURL: http://www.kantokushi.or.jp/ へのリンク


■小宮山栄氏から、近著「箸のはなしを聞いてくれ」(コミー刊、2020)を送っていただいた。たった2本の棒でできた箸で、我々日本人は的確に食材をつかみ、切り分け、ひっくり返し、そして運ぶ。シンプルな道具で万能の働きを持つ箸こそ、技術者が極めるべき究極の技術ではないか…と小宮山さんは考え、その思いが高じて賛同者を募って国際箸学会をつくり、箸でゲームまでつくった。看板から始まって各種ミラーを次々世に送り出してきた小宮山さんのものづくりの原点が語られる。(2020/03/09)


回転ミラックス。
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