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ネット版 改善改革探訪記 bP95
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空飛ぶ夢に生涯をかけた人が作った神社

 飛行神社探訪記

京都府八幡市に飛行神社という神社がある。飛行の神、饒速日命(にぎはやひのみこと)を祭神とし、航空機犠牲者を慰霊する施設である。

この神社を創建した二宮忠八(1866-1936)は、1903年のアメリカのライト兄弟による世界最初の有人飛行に先だつ1891年、飛行機の原理を解明。ゴム動力による「カラス型飛行器」の飛行実験を成功させた。幼いころから空への憧れを持ち、滑空するカラスの動きから、はばたかなくても空が飛べることを発見。「カラス型飛行器」を作った。

その後、有人飛行をめざしたが、資金面で行き詰まり、軍に何度も支援を求めたが、却下され続け、ライト兄弟の成功を知った時には、失意のあまり、それまでのすべての作品を破壊したと言われる。

しかし、二宮忠八の業績を知った軍が、かつての提案却下の不明を詫び、その後、忠八の業績は国威発揚の意味もあって、国定教科書にまで掲載されて世間の注目を浴びた。


飛行機が空を安全に飛べるようになるまでに、多くの人が飛行実験の犠牲になった。それらの犠牲者は自分自身であったかもしれないと考えた忠八は1915年に自宅に飛行神社を作った。航空機メーカーが新製品開発の度にここを訪れるほか、近年は空の安全を願う多くの人がここを訪れている。

二宮忠八の生涯とこの神社が何を守っているのかを、友田享宮司にきいた。

●本文 → hikoujinjya.pdf
●飛行神社のURL → http://hikoujinjya.kyoto.jp/
●掲載先 → リーダーシップ 2017年9月号
発行元・日本監督士協会のURLhttp://www.kantokushi.or.jp/  )


カラス型飛行器。写真クリックで本文表示


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