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ネット版 改善改革探訪記 bP88
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みんなの働く幸せを追求する会社

 日本理化学工業探訪記

川崎市のチョークメーカー日本理化学工業は、82人の従業員のうち61人が知的障害者である。国の保護政策に守られながら福祉施設の中で暮しても、人の役に立ち、人から必要とされる喜びは得られない。それを提供することができるのは企業だけだとして、知的障害者雇用に軸足を置き、知的障害者を中心に据えた会社の運営体制を作り上げてきた。

とりわけ力を入れたのは、健常者から障害者に仕事を伝えるとき、分かるように伝えること、理解してくれたかどうか確認すること、理解できていなければ伝え方をくふうすることである。一旦理解すると障害者たちは驚くほどの集中力と持続力で仕事をこなしてくれる。6S(整理・整頓・清掃・清潔・躾・安全=Safety)運動を展開し、改善にも挑戦して、成長や貢献がみられるものは表彰し、6S委員、リーダー、班長などの役割りを与えてきた。

そして、これら障害者たちの働きぶりを繰り返し外に向けて発信してきた。これにより世間の注目を浴び、力を貸してくれる人が次々に現れた。チョークの原料として産業廃棄物だった帆立の貝殻のリサイクル品を活用できるようになったのも、チョークに代わる新製品「キットパス」を世に出すことができたのも、事業拡大に応じて工場を新設できたのも、障害者たちの働きぶりに心を動かされた人々からの支援があったからこそである。

「当社を支えているのはまさに障害者たち一生懸命さです。みんなが働く幸せを手に入れられる社会の実現を目標に、これからも彼らの活動を発信し続けます」大山隆弘社長の言葉である。

(日本監督士協会編「リーダーシップ」2017年2月号で詳報)  
●本文: rikagaku.pdf へのリンク
●日本理化学工場のURL: http://www.rikagaku.co.jp/index.php
●「リーダーシップ」発行元・日本監督士協会のURL: http://www.kantokushi.or.jp/

チョーク工場の梱包工程