■埼玉県八潮市のレンゴー八潮レンゴー工場は段ボール用板紙を製造している。板紙は、古紙を水に浸けて溶かし、ゴミを取り除いて、すりつぶし、メッシュに吹き付け、水分をしぼり、乾燥させてつくる。その過程で、紙を送るローラーの駆動に大量の電気が使われ、乾燥させるために大量の蒸気が使われる。
■2002年ののCO2排出量は1990年比で50%。これ以上削減の余地はないという所まですすんでいたが、新たに制定された埼玉県の条例はさらに15%の引き下げを義務づけた。罰則はないが、企業の社会的責任としてそれを乗り越えるしかない。そこで、3つの方面からさらなる省エネをすすめ、目標達成を目指した。
@最新鋭のプレス機を導入し、紙の水分を絞る力を高め、紙を乾かす蒸気の使用量を大幅に削減した。
Aエネルギー消費量の少ない板紙を開発した。
B全従業員から省エネアイデアの提案を求め、若手リーダー小集団が、それらを検討。さらにアイデアを付け加え、実施に移した。
■4年にわたる活動によって目標をクリア。これらの活動が評価され、省エネ大賞経済産業大臣賞が贈られている。
●本文 → rengo.pdf
●レンゴーのURL → https://www.rengo.co.jp/index.html
●掲載先 → リーダーシップ 2015年6月号
(発行元・日本監督士協会のURL http://www.kantokushi.or.jp/ )
|
抄紙工程の最終段階で巻き取られたロール状の板紙。写真クリックで本文表示。 |