■航空自衛隊小松基地で戦闘機の電機系統の補修担当で構成するQCサークル「電Qサークル」は、ヒューマンエラーの未然防止する活動に取り組んだ。
■F-15戦闘機の垂直尾翼の地上5.6mの高さにあるテールランプの補修作業で、ランプや部品、工具などを落下させると機体を損傷させたり地上の作業者にケガをさせるなどの危険がある。その未然防止をめざした。
■考えられるリスクを洗い出し、その中で特に被害度と影響度が大きいものについて、ミスが危険に結びつかないように対策を講じた。作業台に置いた工具箱を蹴飛ばさないよう、工具箱の代わりにメッセンジャーバッグを採用したり、工具にワイヤーを通し腰に取りつけるなどの対策で、リスクを低減した。
■この活動は、未然防止型という新しいQCサークル活動に挑戦して成果を生んだことが評価され、2013年6月の全航空自衛隊のQCサークル・プレ大会で金賞を獲得した。
●本文 → kokujieitai.pdf
●防衛省自衛隊のURL → https://www.mod.go.jp
●掲載先 → リーダーシップ2013年12月号
(発行元・日本監督士協会のURL:http://www.kantokushi.or.jp/)
■この記事へのコメント
今回の記事で、航空自衛隊でQCサークル活動が盛んなことを初めて知り、その取り組み姿勢に感銘を受けました。特に「ヒューマンエラーの未然防止」というテーマに取り組んだことに注目します。人命に係る仕事をされている方々は必読ですね。トラブル続きのJR北海道の社員の皆さんは、自衛隊精神を学んでみたらどうでしょうか。日本を取り巻く隣国との緊張感が高まるこの頃、自衛隊の皆さんの日々の取り組み姿勢に感謝です。(創知研究所・中野勝征)
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