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ヒューマンエラーの未然防止に取り組んだQCサークル活動

 航空自衛隊小松基地探訪記


人間はミスを犯す。小さなミスがそれまでの改善努力を帳消しにし、甚大な被害をもたらすことがある。航空自衛隊小松基地で戦闘機の電機系統の補修担当で構成するQCサークル「電Qサークル」は、それを未然防止する活動に取り組んだ。

F-15戦闘機の垂直尾翼の地上5.6mの高さにあるテールランプの補修作業で、ランプや部品、工具などを落下させると機体を損傷させたり地上の作業者にケガをさせるなどの危険がある。それを未然防止しようというもの。

考えられるリスクを洗い出し、その中で特に被害度と影響度が大きいものについて、ミスが危険に結びつかないように対策を講じた。作業台に置いた工具箱を蹴飛ばさないよう、工具箱の代わりにメッセンジャーバッグを採用したり、工具にワイヤーを通し腰に取りつけるなどの対策で、リスクを低減した。

未然防止型という新しいQCサークル活動に挑戦して成果を生んだことが評価され、「電Qサークル」によるこの活動は、本年6月の全航空自衛隊のQCサークル・プレ大会で金賞に輝いた。「ヒューマンエラーの未然防止」という側面から探していけばテーマは限りなくある。次々挑戦して事故のない組織をつくりたいとサークルリーダーの疋田一朗さんは語っている。

日本監督士協会編「リーダーシップ」2013年12月号で詳報)  → kokujieitai.pdf へのリンク


■この記事へのコメント
今回の記事で、航空自衛隊でQCサークル活動が盛んなことを初めて知り、その取り組み姿勢に感銘を受けました。特に「ヒューマンエラーの未然防止」というテーマに取り組んだことに注目します。人命に係る仕事をされている方々は必読ですね。トラブル続きのJR北海道の社員の皆さんは、自衛隊精神を学んでみたらどうでしょうか。日本を取り巻く隣国との緊張感が高まるこの頃、自衛隊の皆さんの日々の取り組み姿勢に感謝です。(創知研究所・中野勝征)


「電Qサークル」のみなさん。
F-15戦闘機の前で