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ものづくりの厳しさを乗り切る人材育成

 山岡製作所探訪記

少子高齢化と人口減によって国内市場は今後縮小していくとみられる。大手メーカーの工場の海外移転が相次ぎ、それとともに、金型メーカーも海外移転するところが増えている。そんな中で、金型メーカートップクラスの山岡製作所(京都府城陽市)は、国内にとどまり、他社の追随を許さないレベルにまで技術・技能を高めていこうと決めた。

そのために人材育成に全力を傾注することとし、MOS(Management Of Skill、技能経営)という人材育成システムを作り上げた。各職種、各階層別の知識教育のために、200科目の社内講座を開設。仕事を通じて伝承すべき技術・技能は上司とベテラン社員によって計画的にOJTを行なう体制を作った。また、個人を強くするために「マンパワーUP活動」を展開している。1人ひとりが毎年テーマ解決活動を行い、社長と幹部の前で発表するというものである。

これによって各人の能力レベルを把握し、それをどこまで引き上げるかの目標を立て、計画的に能力アップを図る。1人前になるのに他社で10年かかるとしたらこの会社では6〜7年で1人前になれる。それを10年も20年も続けてきている。その差は大きい。

毎日が勉強という会社生活は決して楽ではない。それでも辞める者はほとんどいない。今の時代を生き抜くには自分の能力を高めるしかないと、みんなわかっているからである。

日本監督士協会編「リーダーシップ」2013年11月号で詳報) →  yamaoka.pdf へのリンク


■この記事へのコメント
この記事は、モノづくり企業の未来を提唱していますね。かって、QCサークル活動がもてはやされましたが、そこからは、サークルのボトムアップだけで、成果を生むのは難しいという経営者の改革発想です。個人がいかに経営感覚を身につけるかというMOS(Management Of Skill 技能経営)の構築は他社も見習うべきだと思います。企業はまさに「人]なりですね。(創知研究所・中野勝征)

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