■尼崎市役所では2003年から「全庁的改革改善運動」が行われていた。各所属単位で1年をかけて経費節減や業務効率化の改善を行い、それを発表するものだったが、それが2012年から大きく形を変えた。
■「講座『改善のススメ 尼崎!』」と名づけられ、必ずしも所属単位でなくともよく、個人でも、職場横断的なグループでもよく、未実施の構想段階の提案でもよいとされた。提案はフェイスブックに公開。誰でも見えるようになり、「いいね」ボタンを押して審査に参加できるようになった。
■財政悪化に対応して市役所の職員は大幅に削減された。しかし、経費削減と合理化はゴールではない。少なくなった職員1人1人は、今後まちの活力を高めていかねばならず、そのためには市民の理解と協力が欠かせない。職員の改善くふうは市役所の枠を飛び出し、市民に直接訴えかけ、市役所が変わろうとしていることを発信していこうということになった。
■フェイスブックを開くと、尼崎のものづくり技術を生かして独自の自転車を作り、それでレンタサイクル事業を始めようとか、市内の自販機に法定外環境目的税を課してECO未来都市をめざそう…など、柔軟発想の提案がずらりと並び、市役所が変わろうとしていることを実感させてくれる。
●本文 → amagasaki.c.o.pdf
●尼崎市役所のURL → https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/index.html
●フェイスブック講座「改善のススメ 尼崎!」→
https://www.facebook.com/KOUZAKAIZENNOSUSUMEAMAGASAKI
●掲載先 → リーダーシップ 2013年3月号
(発行元・日本監督士協会のURL:http://www.kantokushi.or.jp/)
■この記事へのコメント
今回の尼崎市役所レポート、新しい試みですね。全国の自治体に広がるようになればいいですね。(創知研究所・中野勝征)
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