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循環型社会への移行を提唱、適応をめざす会社
 新江州探訪記

これ以上の環境破壊をくい止めるには、地下資源を掘り出すことをやめ、再生可能な地上の資源だけを使った「循環型社会」に移行しなければならない。しかし、大量生産・大量消費のサイクルを回すことで成り立っている大企業にとって、それは自己否定に等しい。「循環型社会」に適応できるのは、地域に密着し、顔の見える商いによって、本当に必要なものを必要なだけ提供している中小企業だけだと新江州(滋賀県長浜市)の森建司会長は著書「中小企業にしかできない循環型社会の企業経営」の中で書いている。

新江州は紙の卸問屋から始まった。ダンボール生産や包装資材の販売で成長を続けたが、オイルショック後に省資源が言われ始めてからは、常に顧客の要望を先取りして包装資材の削減を提案することを営業の基本姿勢とした。

ダンボールの必要な強度を保ちつつ可能な限り簡素化、軽量化し、工場間の部品輸送では、使い捨てのダンボールを繰り返し使えるプラスチックの通函への切り替えを提案。帰りの物流費節減のために、小さく折りたためる形のものを開発した。

ゴミになる包装資材をこれ以上増やさないという、それまでの事業の否定の中から、同社は地球環境を守るという新しい立ち位置を定め、それまでになかった新しい事業を次々切り開いている。


(「リーダーシップ」2011年10月号で詳報) →shingoshu.pdf へのリンク
新江州の社屋