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EV開発で家電城下町から発信された町工場の心意気
 淀川製作所探訪記

大手工場の海外移転が進み、町工場に降りてくる仕事が大幅に減った。松下電器などの下請けの板金工場だった淀川製作所(守口市)は、破綻した機械設計会社を引き受けて機械事業部を作ったり、医薬品の混練機や魚を三枚におろす機械を作るなど、下請けからの脱却を目指していた。

あるとき、EV(Electric Vehicle=電気自動車)なら部品点数が少なく中小企業でもつくれると聞いたことがきっかけで、EV開発への挑戦を決めた。ふつうの作り方ではコスト面で中国製品にかなうはずはないとデザインを重視。真っ赤な漆塗りのボディに扉は扇型、御所車のような純和風のEVをめざした。

大阪府の助成金を貰うのに製作期間は半年しかなかった。設計図はなく、あるのはデザイナーが手書きしたイメージ図だけ。現場で寸法を割り出し、試行錯誤しながら締め切りのぎりぎりまでかかって作り上げ、その様子をテレビカメラが密着取材した。

小倉康敬社長は当時を振り返ってこう語ってくれた。「テレビを見て大阪で頑張っているおっさんがおるらしい。自分らも頑張らなあかんと思うてくれたらええと思うたんです。もうあかん、もうあかん、とみんな言いすぎる。みんなもっと頑張ろうや。日本中にそう言いたくてこの車を作りました」同社はいま市販用の同型EVを作っており、その最初の1台で36歳のフリーライターが日本を一周しPRして回ることになっている。

「リーダーシップ」2010年12月号で詳報) →yodogawa.pdf へのリンク
EV"Meguru"と淀川製作所のみなさん