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ネット版 改善改革探訪記 81 BACK NEXT
今日より明日、明日より明後日を目指す
 ミヤコテック探訪記

ミヤコテック(京都市伏見区)は従業員数50人。プラスチックと金属部品を一体成型するインサート成形で抜きんでた技術を持ち、安定した顧客を持っていた。バブル崩壊後、得意先の生産の海外シフトで、大幅に受注が減り、それを乗り越えるために改善改革に力を注いだ。整理・整頓・清掃の3Sを徹底。市川克一社長自ら電気制御を勉強し生産技術スタッフと一緒にラインの自動化を進めた。並行して目標管理制度を導入。一人一人に目標を持たせ、毎月面接しフォローするやり方で、技術向上に力を注いだ。

それで自信がつき、目を外に向け、異業種交流の中で新しい事業のきっかけをつかむ。ひとつは発泡体の製造。素材開発会社と水蒸気による発泡技術を担当する会社と協同し、同社が押出成型を担当して、古紙やでんぷんで発泡スチロールに代わる環境にやさしい梱包緩衝剤を実用化。もうひとつは改善改革の中で培った自動化技術で得意先企業の生産技術上の問題解決を引き受ける事業を立ち上げた。

これが各方面から高く評価され、経産省から「新連携」、京都市から「オスカー」、京都府から「元気印企業」の認定を受け、業績も伸びた。いまは未曾有の経済危機による大幅受注減が再び同社を襲っている。

「ピンチの時こそ知恵を出すチャンスかも知れません。しかし、そう悠然と構えておれないほど今度の波は大きそうです。波に合わせて動いていくしかない。だが、『今日よりは明日、明日よりは明後日』の思いだけは持ち続けたいと思います」と市川さんは言う。


(「ポジティブ」2009年02月号で詳報)→miyakotekku.pdf へのリンク
インサート成型品