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ネット版 改善改革探訪記 17 BACKNEXT
小集団活動で生産を革新する
 島津製作所探訪記

計測機器を開発・製造している島津製作所(京都市)は従来製造オペレーションを協力会社にアウトソーシングしてきた。このため社内に製造現場を持たず、小集団活動の開始は世間よりもかなり遅かった。

外注先と連絡調整する製造部門の事務職を中心にDIO(Do It Ourselves)活動という小集団稼動が始まり、全社展開されるようになったのは1995年からのこと。その活動が近年活発になってきている。製造オペレーションを外注してきたのは人件費コスト上の理由からだったが、この方式ではバッチ生産とならざるを得ず、リードタイムが長くなり、見込み生産から脱却できない。そこで売れた分だけ作るという1個流しに近づけるために内製化への切り替えが図られている。そのための生産革新にDIO活動が大きな役割を果たしているのだ。

DIOの働きは生産革新のプロジェクト活動そのものである。プロジェクトなら誰かがお膳立てし、人選しなければならないが、DIOなら毎日の業務サイクルの中で何百のプロジェクトがひとりでにどんどん進んでいく。

DIOによる工数低減やリードタイム短縮の経済効果はこの2年間、前年比2倍の物凄い伸びを記録している。内製化が進んで人が増えた製造現場では正社員のほか協力会社従業員や派遣従業員など様々な雇用形態の社員が働いているが、DIO活動の中では雇用形態の異なる人たちが参加し、知恵を出し合い、やりがいを感じているという。


(「ポジティブ」2006年09月号で詳報)→shimazu.pdf へのリンク
全社DIO大会発表会