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ネット版 改善改革探訪記 13 BACKNEXT
障害者がパソコンを使えるようにする
 吉備高原医療リハビリセンター探訪記

吉備高原医療リハビリセンター(岡山県加賀郡)は急性期を過ぎて症状の安定した障害者が社会復帰を目指してリハビリをおこなう施設である。労災、交通事故、病気などで障害を負って手や下半身の自由がきかない人などが入院しており、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語療法士、リハビリ工学の専門家などが力を合わせ、筋力トレーニングだけでなく、社会復帰に向けたケアを行っている。

そのひとつに、障害者の運動能力に合わせてパソコンが使えるようにするための工夫がある。パソコンは障害者の自立に非常の大きな役割を果たす。障害者は外出してコミュニケーションする機会がなかなか持てないが、パソコンさえ使えればインターネットやメールを通じていつでも世の中とつながりを持てるからだ。

そこで、麻痺によって細かい指先の操作ができない人のためのマウスの開発に力を入れている。たとえば、右クリック、左クリック、ダブルクリックの代わりに大きなボタンを押すようにしたもの、あるいは手首を押し当ててボールを転がすことでカーソルを動かし、早く押せばクリック、ゆっくり押せばダブルクリックできるようにしたものなどがある。

研究員たちはこれらを使ってセンター内でパソコン教室を開き、患者と家族たちにパソコンを教えている。そのようにしてパソコン技術を身につけ、家の中をSOHOオフィスに改造して家庭内就労している人も少なくないという。
障害者用マウス