絵で見る創意くふう事典  》 第15章 地域  》 C地域密着の事業を起こす
 
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地域‐1504 C地域密着の事業を起こす BACK


 このページの掲載事例→                 ●150401 介護事業を運営する  
 ●150402 惣菜作りでまち起こしする 
 ●150403 水口かんぴょうを復活させる
 ●150404 守口大根を復活させる
 ●150405 五平餅を販売する 
 ●150406 弁当を販売する
 ●150407 ご当地検定を事業化する
 ●154308 独自ブランド米を生産販売する
 ●150409 野菜を栽培販売する
 ●150410 認可幼稚園を運営する
 ●150411 空き家・空き地を管理代行する
 ●150412 観光ガイド事業を展開する
 
【150401】 介護事業を運営する  

■福井市シルバー人材センターは長年の福祉家事援助サービス事業をベースに、会員と職員がヘルパー資格、ケアマネジャー資格を取得。2000年の介護保険制度スタートと同時に介護保険事業に進出した。
■当初は訪問介護事業と居宅介護支援事業から始め、借り受けた民家を利用して3年後に少人数の通所介護施設「ひだまりの家」をオープン。通所介護の高齢者とともに就学前の子供たちや障害者も一緒にケアを行っている。

 
 
【150402】 惣菜づくりで町おこしする  

■東郷町シルバー人材センター(愛知県)はセンターのキッチンで惣菜を作って販売している。
■人参、白菜、ファーストトマトなど地元の食材を活用するほか、水辺に群生するマコモを栽培して牛肉と一緒に炊いたオヤキや、地元の児童館で子供たちが栽培したローゼル(アジアの熱帯地方で生育するアオイ科の一年草)でつくったジャムなど、新しい食材も積極的に取り入れている。

   
 
【150403】 水口かんぴょうを復活させる  

■滋賀県甲賀市水口町はかんぴょうの特産地だったが、それを作る農家が少なくなった。そこで伝統産業を復活させようと甲賀市シルバー人材センターはかんぴょうづくりを事業化している。
■遊休地を利用したシルバー農園で夕顔を植え、おしべとめしべを交配させ、大玉を収穫。機械で実を回転させながら長く紐状に剥き、それを干してかんぴょうにする。
■かんぴょうは袋詰めしたり、夕顔茶というペット飲料として販売している。

 
収穫された夕顔の実
 
【150404】 守口大根を復活させる  

■守口大根は牛蒡のように細長い大根で、酒粕に漬けて漬物にする。かつて大阪の守口で作られていたが、町の都市化に従って姿を消していたが、大阪府がそれを伝統野菜と認定。守口市がその復活に力を入れている。
■守口市シルバー人材センターは市内の幼稚園と保育園に育苗箱を置き、生育の様子を園児たちに観察してもらいながら会員の手で栽培している。

   
幼稚園の種まき祭
 
【150405】 五平餅を販売する  

■東栄町(愛知県)は林業の町で、山の神を守る祭りには各家庭で「五平餅」を作って振る舞う習慣があったが、林業の衰微とともにその習慣が薄れていた。

■東栄町シルバー人材センターでは「とうえい温泉」に隣接する「ふれあい交流館」で「五平餅を」を焼いて温泉客に振る舞っている。

   
 
【150406】 弁当を販売する  

■直方市シルバー人材センター(福岡市)は、近くの商店街、ふるまち通り商店街でお弁当を販売している。
■かしわ飯や赤飯など、添加剤を使わない薄味で、郊外から買いに来る人がいたり、近くの幼稚園から園児たちの昼食用にまとまった注文が入っている。
■いきなり団子や石焼き芋も販売。さらに、遊休農地を借りて自然薯を栽培し、それを使った自然薯料理とうどんの店「殿町とろろ」をオープンさせている。

   
 
【150407】 ご当地検定を事業化する  

■八幡市シルバー人材センター(京都府)は、石清水八幡宮の門前町、八幡市を広く市民に知ってもらい、観光資源として活用するために、ご当地検討の実施を市役所に提案。市役所はその提案を採択し、シルバーに検定委員会事務局業務を委任している。
■市内諸団体の代表者で構成された検定委員会が検定問題を出題。事務局のシルバーはそれをとりまとめ、PRし、応募者を集め、検定を実施する。
■市役所の職員がやれば相当の人件費がかかるが、シルバーなら高齢者を社会参加させつつ半ばボランティアでこなせることになる。

   
ご当地検定試験会場
 
【150408】 独自ブランド米を生産販売する  

■養父市シルバー人材センター(兵庫県)は、荒廃した市有地の棚田を再生させ、都会の人たちに足を運んでもらう計画を市に提案。それが認められ、市の補助金を得てその事業化に取り組んだ。
■棚田を整備し日常管理する一方で、チラシやインターネットを使い、あるいは都会地のシルバーにも呼び掛け、「養父ウォーキングイベント」を開催して「棚田のオーナーになりませんか」とPRした。
■さらに棚田でとれた米に「温石米」というブランドを商標登録し、シルバーのネットワークを通じてその米を販売している。

   
 
【150409】 野菜を栽培販売する  

■名張市シルバー人材センター(三重県)は休耕地を活用して野菜の栽培と販売の事業を展開している。
■年間の耕作計画と販売計画を作成。それに基づいて、ジャガイモ、キャベツ、ほうれん草…などを計画的に栽培し、さらに自家農園を持つ会員にも協力してもらって、シルバー朝市、とれたて名張交流館での販売、市のイベント…などに出店、販売している。

   
 
【150410】 認可保育園を運営する
 

■加古川市シルバー人材センター(兵庫県)はシルバーとして初めての認可保育園「たんぽぽ保育園」を立ち上げ、0歳児から2歳児まで12人を保育している。
2015年からの国の「子ども・子育て支援事業」によって小規模保育園が認可されるようになったことを機に、シルバーが管理を引き受けていた空き家の所有者の了解を得て、その空き家を利用。さらに、元市立保育園長だった人に保育園長を引き受けて貰い、その人の人脈で定年退職した保育士に入会して貰って、運営体制を整えたものである。

 
 
【150411】 空き家・空き地を管理代行する  

■佐賀市シルバー人材センターは「空き家・空き地管理代行事業」を市に提案。それが認められ、空き家・空き地管理を代行している。
■具体的にはコーディネーターが市内を巡回。空き家・空き地を見つけると写真を撮り、所在地と所有者、交通の妨げ、防犯、景観、倒壊のおそれなど、想定される問題を市に報告し、市はそれを受けて、所有者に必要な対応を行うよう指導、勧告、命令する。その時シルバーが「空き家・空き地管理代行事業」を行なっていることを参考までに付言するよう、シルバーとしては要望している。
■シルバーは従来から転出した空き家・空き地所有者から依頼されて剪定や除草を引き受けていたが、その延長線上で、市から改善を求められた空き家・空き地所有者からの剪定、除草、清掃、見守りなどの依頼にも応えることにしたものである。

   
市内の空家を調査する
 
【150412】 観光ガイド事業を展開する  

■広島県尾道市は坂のまち、寺のまち、文学のまち、映画のまちであり、まち全体が博物館と言われる。尾道市シルバー人材センターでは、1980年代から観光ガイド事業を展開。10人を超える会員がまちの歴史と見どころの研究を重ね、観光客の求めに応じてまちを案内している。

■毎年10月第3土曜日のシルバーの日には市公報で募集した希望者を対象に、ボランティアガイドを実施している。

   
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