絵で見る創意くふう事典  》 第15章 地域  》 B地域に奉仕する
 
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地域‐1503 B地域に奉仕する BACKNEXT


 このページの掲載事例→               ●150301 花火大会の後片付けをする
 ●150302 市民祭の後片付けをする
 ●150303 タバコのポイ捨てを防止する
 ●150304 小学生の登下校を見守る
 ●150305 有害鳥獣の防護対策を支援する
 
【150301】花火大会の後片付けをする  
八代市では毎年10月に球磨川河川敷公園で花火大会が行われるが、八代市シルバーの会員はその翌日の清掃作業に他のボランティア団体とともに毎年参加している。

■花火客が残したゴミや食べ残しなどがを拾い集め、燃えるごみ、アルミ缶、プラスティックに分別。朝7時から作業を開始し、8時半頃に終わる。
    
球磨川河川敷の清掃奉仕活動
 
【150302】市民祭の後片付けをする  
■熊本市では毎年10月に「みずあかり」という市民の祭が行われる。家族の安全や世界平和などの願い事を書いた短冊に添えてろうそくの明かりを飾るもの。

■熊本市シルバー人材センターの会員は、他のボランティア団体とともに、数百人の有志が出て、この祭りの後片付けをボランティアで引き受け、竹灯籠の撤去と周辺の清掃活動を行っている。
   
祭会場の後片付作業
 
【150303】タバコのポイ捨てを防止する  

■観光客にきれいなまちを見てもらおうと愛媛県松山市では「タバコのポイ捨て禁止条例」が施行され、それとともに松山市シルバー人材センターは市から「まち美化推進事業」を受託した。.

■普段は仕事として、数人で市街地の歩道を中心に清掃しているが、毎年10月と12月の2回、地域への恩返しとして、全会員に呼びかけ、松山城周辺と道後温泉を含む市街地のクリーンアップ大作戦を行っている。毎回100人余が参加。班ごとの受け持ち区域を2時間にわたって清掃する。

■揃いのグリーンのジャンパー姿で、火バサミとゴミ袋を持ち、ゴミを拾い集め、タバコを吸っている人がいたら、「ポイ捨てしないでくださいね」と呼びかける。

■これによって市内はいつもゴミのないきれいな状態が保たれており、そのことはしばしば地元テレビで紹介され、広く市民にシルバーの地域貢献を印象づけている。

   
 
【150304】小学生の登下校を見守る  
■豊能町シルバー人材センターでは町内の4つの小学校で、会員たちがボランティアで学童たちの登下校の見守り活動を行っている。朝の登校時と午後3時頃の低学年の下校時、午後4時頃の高学年の下校時の1日3回、毎日欠かさず続けている。9年に及ぶこの活動のお蔭で、事故は1件も起こっておらず、豊能町は大阪府下で最も犯罪発生件数の少ない町と言われる。

■子どもたちは班に分かれ、それぞれ自宅近くの集合場所に集まり、集団登校するが、会員たちは、各人がその中の3〜4班を担当する。自宅の最寄りの班と一緒に学校に向かい、その後2〜3班が合流。最終的には1人の会員がその数十人の子供たちをみながら、1〜2キロを一緒に歩く。

■最も気を使うのは交通事故に合わないようにすること。必ず歩道を歩く。横断歩道では車が止まってくれることを確認してから、子どもたちを渡らせる。バラバラになると最後の子どもが渡りきらないうちに車が動き出し、接触する危険があるので、できるだけかたまって一緒になって渡るよう注意を促す。

■子どもたち一人ひとりの体調にも気を配る。熱があったり、喘息の発作のある子には声をかけて落ち着かせ、様子を見守りながら、その子に寄り添って歩く。小学校の校門では毎朝校長先生が出迎えに出ているので、子どもたちの様子を報告して、その後は校長先生に託す。

■また、子どもが転倒したり、足を踏み外してケガをした場合に備えて、簡易絆創膏(キズタッチ大、中、小)を見やすく、取り出し易い透明セルケースに入れ、滅菌ガーゼ、ティシュとともに常時携行している。
   
 
【150305】有害鳥獣防護対策を支援する  

■人口減少と高齢化の進展で耕作放棄地が増えたことに伴って、野生動物が増え、人里に近づいて農作物を食べ荒らすようになった。とくにサルは人を恐れず、人家に侵入して冷蔵庫を開けて食料を持ち去ったり、仏壇の供え物を奪って行ったり、屋根の上を走り回って瓦や樋を壊したり、直接人に襲い掛かかることもある。

■市役所は猟友会の協力を得て捕獲に努めるとともにと各農家の防御対策を支援しているが、それに加えてシルバー会員ができることはないかを検討した結果、舞鶴市シルバー人材センターは次のような「山びこ事業」を展開することになった。

@サルの追い払い

2人ずつペアになってサルが頻繁に出没する地域をパトロールする。サルを発見するとロケット花火やエアガンを発射して山に追い払う。このとき、猟友会のメンバーと同じオレンジ色のチョッキを着、オレンジ色の帽子を被る。さらに、市民からのサル出現通報を受ける専用携帯電話を設け、「サルが出た」という連絡が入ったら、最も近い班に連絡し、軽トラックで現場に急行し、追い払う。

A捕獲アライグマの処理

人が飼っていたアライグマが山に放たれ、タヌキやアナグマなどの在来種と交配し、大量繁殖して、大きな被害を与えている。市は猟友会メンバーの手を借りて捕獲しており、罠にかかったアライグマは檻に入れて市の倉庫に仮保管されている。それを処分場まで移送する仕事をシルバーが引き受けている。シルバー会員は移送だけでなく、処分場で安楽死処分されたことを見届け、体長、体重を測り、写真撮影し、処分日時を記録する。

Bドングリ苗の育成サポート

クマによる被害もある。クマが人里に下りてくる原因は山の木の実が減ったこと。そこで、クマを山に戻すために、ドングリを集めて、その苗を山に戻す活動を3年計画ですすめることになった。その活動を近くの小学校で環境教育に生かしてもらうことにした。まず、シルバー会員に呼びかけてポリ袋にいっぱい詰めたドングリを集め、それを小学校に持ち込み、3年生の総合学習の一環として、鉢に撒いて発芽させ、2年間それを育てた上で、3年めに大きくなった苗木を里山に持って行って、子供たちの手で植える計画である。

   
サルの追い払い
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