絵で見る創意くふう事典  》 第15章 地域  》 A人々の交流を活発にする
 
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地域‐1502 A人々の交流を活発にする BACKNEXT


 このページの掲載事例→            ●150201 高齢者のサロンをつくる  
 ●150202 幼稚園児と一緒に遊ぶ  
 ●150203 元暴走族少年と交流する  
 ●150204 少女たちの自分探しを応援する
 ●150205 お遍路を接待する   
 ●150206 手話教室で女子学生と交流する
 ●150207 シルバー運営に学生たちを参画させる
 ●150208 街路市の対面販売をフェイスブックで発信する
 ●150209 「大阪城健康ウォーク」を盛り上げる
 
【150201】高齢者のサロンをつくる  


■下呂市シルバー人材センター会員のOさんは公民館で「うきうきサロン」  という高齢者の集まりを主催し健康体操を指導している。

■実家の両親も嫁ぎ先の両親も、自分が世話をするつもりでいたが、あっけなく他界した。出来なかったお世話を地域の高齢者にさせていただこうとホームヘルパーの資格を取った。

■その資格取得の勉強会で、高齢者は1日に3人以上、家族以外の人と話さなければならないと聞いた。そこで仲間と一緒に託老所を作ろうと思って「うきうきサロン」 を始めた。

■一緒に健康体操をして、お年寄が喜んでくれるのを見るのがOさんの健康法であり、いきがいだという。


 
うきうきサロンの健康体操
 
【150202】幼稚園児と一緒に遊ぶ   


■八幡市シルバー人材センター(京都府)は隣接する八幡幼稚園と交流している。シルバー会員が園児たちに竹とんぼやお手玉などの昔遊びを教えたのがはじまりで、やがてコーラスグループを作って一緒歌を歌ったり、お餅つき、クリスマス、誕生会などを一緒に祝ったりするようになった。

■メンバーは園児シルバー会員のほか、お母さんたちや民生児童委員も加わり、回市民祭の舞台に上がって「狼とこやぎ」などの寸劇を演じている。

■「いつも子供たちを可愛がっていただいています。町で出会ってもおはよう、こんにちはと声をかけてくださる。お母さんたちがともすれば子育てに追われて余裕をなくしてしまっているのに対して、シルバーさんはゆったりおおらかに子供たちに接してくださる。それがありがたいのです」と幼稚園長はいう。

   
幼稚園で「狼とこやぎ」を演じる 
 
【150203】元暴走族少年と交流する  

■健康体操を通じてみんなに元気にする活動のインストラクター研修を受けた元暴走族少年が、府中町シルバー人材センター(広島安芸郡府中町)の運営するシルバーサロンの健康体操の指導にやってきた。

■オートバイで走り回っていたとは思えないほどの明るい表情だったが、腕に女の子との約束で彫った刺青があった。「あんた、こんなもん彫って…。痛かったろう。こんな痛い目せんでもよかったのに…」健康体操を教わった高齢の婦人がそう話しかけた。彼は恥ずかしそうに、だが、親しみを込めた目で婦人を見つめた。

■シルバーの活動は、みんなで心の触れ合いを作り出し、みんなで元気になるため。そのため地域が必要としていることをみんなでコツコツと積み上げています、とシルバーサロン事業担当職員はいう。 

   
シルバーサロンの健康体操
 
【150204】少女たちの自分探しを応援する  

■府中町シルバー人材センター(広島県安芸郡)は、託児事業「シルバーママサービス」を運営しており、10人程度の小さな子供たちをシルバー会員たちがお世話をしている。
 

■これに1518歳の少女たちが加わった。いじめなど様々な理由で不登校になり心に傷を負った少女たちで、彼女らが通う高校が「シルバーママサービス」を「トライアルレッスン」の場として位置づけたためだ。 

■「人と話すのは苦手でした。でも子どもたちの中にはすっと入れた。そして大人の人ともだんだん話せるようになりました」と少女たちが言う。 

■クリスマス会や節分などのイベント企画をシルバー会員たちは少女たちに任せている。それが自信となり、自分の道をみつけ、彼女らはこの春、3年生たちは将来の幼児教育を目指して短大や大学への進学を決めている。

   
シルバーママサービスのクリスマス会
 
【150205】お遍路を接待する  

新しい観光資源を掘り起こすという高松市の観光振興政策に沿って、高松市シルバー人材センターは歩いて四国遍路をする人たちのために、要所要所でお茶とお菓子で接待し、観光案内することにした。

■空き店舗を利用してシルバー会員たちがお茶とお菓子で接待するほか、地元の小中学生にも参加を呼びかけ、遍路文化に触れさせている。

■遍路の中には「ホッと一休みでき嬉しかった」「(中学生たちに)しっかり勉強して知性美を兼ね備えた人になりなさい」と声をかけていく人があったという。
   
お遍路を接待する中学生とシルバー会員
 
【150206】手話教室で女子学生と交流する   


■山口市シルバー人材センターには「にこにこサロン八坂の家」という高齢者のサロンがある。介護予防、認知症予防のための学び合い・ふれあいの場で、みんなで歌う会、絵手紙教室、手芸教室などと並んで手話教室があり、その講師は山口県立大学の手話サークルに属する女子学生が勤めている。

■教室は毎月2回、手づくりのイラスト入り手話テキストを見ながら、「今日は○月○日です」「『にこにこサロン』というときはこんな風にやります」など、参加者の質問に女子学生が答え、最後に手話歌で「きらきら星」と「花は咲く」を歌って終わる。

■女子学生にとっては無報酬のボランティア活動だが、「手話は英語などと同じようにコミュニケーションの手段。手話を通じて知らなかった人とコミュニケーションがとれ、人の輪が広がるのは楽しくてやりがいがある」という。

   
にこにこサロンの手話教室
 
【150207】シルバーの運営に学生たちを参画させる  


■大阪商大では、社会的問題解決能力を備えた人材の育成のために、社会の現場に出て実際の問題に触れ、その解決方法を提案するフィールドワークゼミナールを展開している。その一環として東大阪市シルバー人材センターに経済学部の豊山宗洋教授から提携の申し入れがあり、同センターはそれを受け入れ、同大学のゼミ生たちにシルバーの運営に参画させ、提言させている。ゼミ学生たちの主な参画と提言に次のようなものがある。


●毎月2回開催される入会説明会にゼミ学生たちが参加。入会希望者たちを受け付け、資料配布などを手伝っている。

●入会説明会参加者から、説明会をどこで知ったか、どんな目的で参加したか、内容に関してわかりにくかったことなどをアンケート調査し、センター内で開かれる報告会で発表している。また、ゼミ生の手で会員の就業の様子をビデオに撮って編集。入会説明会で上映することを検討している。


●センター会報の編集委員会に参加。会報の編集やセンターホームペーについて若い感覚でさまざまな提案を行っている。


●他センターも女性会員増強策を訪問取材してセンターに報告。センターの女性会員増強策検討に役立てている。


●市内で開催される「ふれあい祭」で「会員募集・仕事募集」の看板を首からけたサンドイッチマン姿でシルバーをPR。現在はシルバーのウィンドブレーカー姿で会場内を清掃奉仕活動している。


●大阪商大の大学祭でシルバーのPRのために「おばあちゃんのとん汁の店」を出店。シルバーの女性会員とともに来場者にとん汁を振る舞っている。

   
ゼミ生たちによる報告会
 
【150208】街路市の対面販売をフェイスブックで発信する  

高知市内では日曜市、火曜市など、江戸時代から続く伝統の街路市が開かれている。量販店での買い物は殆ど会話をしないで終わってしまうのに対し、ここでは「おばちゃん、これどうやってたべるが?」「これはこうやって、こんな風に料理したら美味しいよ」と人と人との対話の中でモノが売られていく。

市ではこの街路市の伝統を残こし、高知の魅力として発信することに力を入れており、高齢化と後継者不足に悩む出店者の支援のために、市から依頼された高知市シルバー人材センターの会員が、コーディネーターとして各店を回っている.。困ったことはないか、力になれることはないかと声をかけ、時には店番を引き受けることもある。

コーディネーターの会員はそのとき必ずi-padを携行する。売れ筋の食材を写真にとり、食べ方や料理の仕方をきいたり、街路市にやってきた観光客に話かけ、街路市の魅力をきいて、写真とともにコメントをフェイスブック「土佐の街路市」にアップするのである。

■フェイスブックを始めたことで、街路市の発信力は大いに高まり、全国的にも注目を集めている。
   
出店者にフェイスブックを見せるコーディネーター
 
【150209】「大阪城健康ウォーク」を盛り上げる  


■大阪ビジネスパークのTWIN21では、店舗会の主催で春と秋に「大阪城健康ウォーク」が行われており、それに大阪と兵庫のシルバー人材センターが協力している。

第4回イベントは、伊丹・門真・大阪の三都市のシルバー人材センター会員と一般参加者数十人が集まり、隣接する大阪城公園をウォーキングした。

■会場周辺のブースには会員手づくりのジャム、佃煮、独自ブランド米、手芸作品、洋裁作品、木工作品などが販売された。

   
ウォーキング前の準備体操
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