絵で見る創意くふう事典  》 第13章 お客様  》 J時代のニーズを先取りする
 
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お客様‐1311 J時代のニーズを先取りする BACK

 このページの掲載事例→                  ●131101 有限の鉱業から無限の工業へ転換を図る  
 ●131102 単身世帯の増加に対応してワンルームマンションを建てる
 
【131101】有限の鉱業から無限の工業へ転換を図る  


1897(明治30)年、山口県宇部で沖の山炭鉱を興した渡辺祐策(わたなべすけさく)は、10年に及ぶ炭鉱開発の末にようやく良質の石炭層に辿りつき、大量の石炭を掘り当て、宇部の石炭王と呼ばれた人である。

■しかし、渡辺祐策の生活は至って質素で、石炭の利益のほとんどを、火力発電所建設、鉄道敷設、上水道整備、築港、病院や学校の建設など地域のインフラ整備に当てたといわれる。さらにこの人が偉大だったのは、石炭を掘り尽くした後の時代のことにまで思いを巡らし、次々と手を打ってきたことである。

1914(大正3)年には「宇部新川鉄工所」を設立。炭鉱で使用する機械をこの会社で修理、メンテナンスし、さらに自社製作できるようにした。1923(大正12)年には「宇部セメント製造」を起こし、美祢の石灰山から石灰を採取し、石炭から出るボタや灰も併せて利用してセメントを作った。1933(昭和8)年には「宇部窒素工業」を設立。この会社で黒い石炭から作り出された最初の白い化学肥料、硫安を確認し、その直後に70歳で永眠した。

1942(昭和17)年、沖ノ山炭鉱、宇部鉄工所、宇部セメント製造、宇部窒素工業の4社は合併して宇部興産となった。1967(昭和42)年に宇部炭鉱は閉山したが、現在の宇部は化学工業のまちとして繁栄を続けている。 

取材先 宇部市ふるさとコンパニオンの会
取材  2018/12/14
掲載  リーダーシップ201/02
本文   watanabe-ou.pdf へのリンク 

 
沖の山炭鉱
 
【131002】 単身者の増加に対応してワンルームマンションを建てる   

■スーパーホテルの山本梁介会長は大阪船場の繊維製品販売業を家業とする家に生まれ、労使紛争の末にその家業をたたんで、不動産賃貸業を始めた。

■事業は順調に滑り出したが、大手と対等に渡り合っていくには戦略が必要になる。そう考えているとき、「ロサンゼルスで単身世帯が、ファミリー世帯が50%を割りそう」という英字新聞の記事を読み、日本でも単身世帯が増えていくに違いないと考えて、ワンルームマンションの事業を始めた。1969年のことである。

■ワンルームマンションの需要が増え、全国展開を図ろうとしたとき、遠隔地のマンションを管理するには、それぞれの地域に支店をつくらねばならなくなるという問題に突き当たった。だが、その代わりにビジネスホテルを作り、そこにスタッフを常駐させれば新たに支店を作る必要がなくなる。こうして全国各地にスーパーホテルが誕生したという。

取材先 スーパーホテル
取材  2010/08/30
掲載  リーダーシップ2010/11
本文 superhotel.pdf へのリンク


スーパーホテルの外観と内部
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