絵で見る創意くふう事典  》 第7章  省力化  》 @重力を利用する
 
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i省力化-0701 @重力を利用する  
力を省くために真っ先に考えられるのは自然力、中でも重力を利用することです。重力を利用することで物を移動させたり、位置決めしたり、向きを変えるなどのくふうがあります。そのいくつかの実例をご紹介します。
このページの掲載事例→                 ●070101 棚を傾斜させて箱が流れるようにする   
 ●070102 部品箱をコロコンベルトで送る
 ●070103 ワークをコロコンですべらせる
 ●070104 ワーク搬送を無動力化する
 ●070105 扉を斜めに取り付ける
 ●070106 引き出しに重りをつける
 ●070107 ダンボールの大きさを利用して仕分ける
 ●070108 フックの位置を変えて容器を逆さまにする
 ●070109 ワークを立たせる
 ●070110 ワークを回転させる
 ●070111 はずみをつけてベアリングを抜き取る
 ●070112 鉄板押出装置の位置を自重で変化させる
 ●070113 使い終わった工具を自動的に後方へ下げる
 ●070114 ワークを一旦落として反転させる
 
【070101】棚を傾斜させて箱が流れるようにする
 [改善前]
水平の棚では人が次の箱を引き寄せ空き箱と入れ替えなければならなかった。
   [改善後]
棚を傾斜させ品物が手前に流れ、空き箱が向こう側へ流れるようにした。
     
 
【070102】部品箱をコロコンベルトで送る  
[改善前]
1箱終わるごとに次の部品箱を持ってこなければならなかった。
  [改善後]
コロコンベルトを利用して、1箱終わると次の箱がひとりでに手元に流れてくるようにした。
     
 
 【070103】ワークをコロコンですべらせる  
 [改善前]
台車にワークを積んで次工程まで運んでいた。 
[改善後]
勾配をつけたコロコンコンベアで次工程まで滑らせるようにした。上面にコロコンのついた台車にワークを載せ、コロコンコンベアに当てると、ストッパーがはずれてワークがコロコンコンベアに流れていく。 
   
 
【070104】ワーク搬送を無動力化する  
[改善前]
モーターでギヤを回してワークを搬送し途中で反転させていたが、しばしば途中で落下した。
 
  [改善後]
ワークをガイドの上を無動力で転がし、反転させ、次工程に送れるようにした。
     
【070105】扉を斜めにとりつける  
無菌室から製品を取り出すとき製品に押し出されて開き自重で自然に閉まるように扉を斜めにとりつけた。  
 
【070106】引き出しに重りをつける  
引き出しの奧にロープで重りを付け、これによって引き出しの手を離すと勝手に閉まるようにした。    
 
 【070107】ダンボールの大きさを利用して仕分ける  
 図のような装置でダンボールケースの大きさを利用して仕分けるようにした。    
 
 【070108】フックの位置を変えて容器を逆さまにする  
[改善前]
鉄の切りクズを移し替えるときフックをクレーンで持ち上げて道具を使って掻き出していた。
   [改善後]
容器の下にもフックをつけ、容器を逆さまにして掻き出さなくても切りクズが外に出るようにした。
     
 
 【070109】ワークを立たせる  
[改善前]
ワークが低い位置に流れてくるので腰を曲げて取らねばならなかった。
   [改善後]
ワークが流れてきてシーソーの上に乗ると手前が重くなりシーソーが傾いてワークが立つ。ワークを取ると重りで元に戻る。
     
 
 【070110】ワークを回転させる  
@棚に引っかけてワークを1/2回転させる。    
A2段棚に引っかけてワークを3/4回転させる。    
Bコンベアー上でワークを1/4回転させる。    
C細長い箱を直立させる。    
D直立した箱を反対側に倒す。出口を少し持ち上げて倒したい方向に切欠きを作る。    
E巻き締めカール部を引っかけて缶を反転させる。    
    出典:津村豊治著「コストダウン100のヒント」 
 
【070111】はずみをつけてベアリングを抜き取る  
[改善前]
VTRシリンダーからベアリングを抜き取るときピンセットを使っているが、時間がかかりベアリングをキズつける恐れがあった。
    [改善後]
図のような治具にシリンダーをはめ込み、はずみをつけて治具をスライドさせるとベアリングが自重で抜け落ちるようにした。
     
 
 【070112】鉄板押出装置の位置を自重で変化させる  
 厚さ5ミリの鉄板をプレスにセットするとき、手で引っ張るのは力がいる。そこでプレスの動きに合わせて爪で鉄板を押し出す装置を作った。鉄板を引き抜くたびにシリンダーの自重で爪の位置が次の鉄板の位置まで下がる。    
 
 【070113】使い終わった工具を自動的に後方へ下げる  
 [改善前]
電動ドライバーをバランサー1個で吊るしていたのでビットの先端がワークに当たる可能性があった。
   
[改善1]
バランサー2個で吊るし、手を離すと後方のバランサーに引っ張られて電動ドライバーが後方に下がるようにした。
   
[改善2]
傾斜させたレールにバランサーを取り付け、手を離すとレールを伝ってドライバーが後方に下がるようにした。
   
 
 【070114】ワークを一旦落として反転させる  
[改善前]
プレス機で打ち抜いたワークを次工程に送るとき手で反転させていたが、1日に何百回も反転させると手首が痛くなった。
   [改善後]
自重で流れてきたワークをピンで停止させ、コンベアーのローラーを1本抜いたところからシュートに落として反転させ、エアシリンダーでコンベアーに戻すようにした。
     
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