絵で見る創意くふう事典  》 第6章  設備  》 @設備の状態が見えるようにする
 
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i設備-0601 @設備の状態が見えるようにする  
原材料やエネルギーが正常に供給されているか、フィルターがつまっていないかなど、設備の状態がいつもみえるようにしておくと異常の兆候にいち早く気づいて手を打つことができます。ここではそんな設備の「見える化」の事例を集めました。
このページの掲載事例→                  ●060101 オイルの残量が連結管で見えるようにする   
 ●060102 フィルターが覘き窓から見えるようにする
 ●060103 廃液ピットのレベルを浮き子で表示する
 ●060104 潤滑油の残量が浮き子の位置でわかるようにする
 ●060105 バルブの開閉が一目でわかるようにする
 ●060106 冷却水の流れが見えるようにする
 ●060107 液の比重を浮き子の数で表す
 ●060108 エアの排出が見えるようにする
 ●060109 フィルターの交換時期が見えるようにする
 ●060110 ワイヤーの交換時期が見えるようにする
 ●060111 遠くの弁の開閉が見えるようにする
 ●060112 ヒーターにパイロットランプをつける
 ●060113 ライダーリングの摩耗が見えるようにする
 ●060114 プログラムの進行が見えるようにする
 ●060115 ボルトとナットに合マークを付ける
 
【060101】オイルの残量が連結管で見えるようにする
 タンクの中のオイルの残量が一目で分かるように連結管を取り付けた。
   
 
【060102】フィルターが覗き窓から見えるようにする  
[改善前]
フィルターが油槽の中に組み込まれており、外からは状態がわからなかった。
  [改善後]
フィルターを油槽の外に出し、覗き窓を付けた。
     
 
 【060103】廃液ピットのレベルを浮き子で表示する  
 [改善前]
ピット内の廃液レベルを点検孔からライトで照らして確認していたが、内部に窒素シールが使われていたので顔を近づけすぎると危険だった。
  [改善後]
浮き子式のレベル計を作ってとりつけ、レベルの高さを青、黄、赤の3色で表した。
     
 
【060104】潤滑油の残量が浮きの位置でわかるようにする  
潤滑油タンクに浮きを浮かべ、テグスを伝って透明筒内のタコ形に結びつけて、浮きの位置がタコ形の位置で確かめられるようにした。  
【060105】バルブの開閉が一目でわかるようにする  
[事例1]
常時開いておくべきバルブに「開」の札を、閉じておくべきバルブに「閉」の札を取り付けて一目でわかるようにした。
 
[事例2]
放水バルブの開閉が一目でわかるようにコックの腕の左側に「開OPEN」、右側に「閉SHUT」の文字を書き、開いているときはOPENの文字が、閉まっているときはSHUTの文字が見えるようにした。
   
[事例3]
バルブが開いているのか閉まっているのか一目で分かるように表示板を取り付けた。
   
[事例4]
@蒸気のバルブのハンドルに「開」の文字をとりつけその傾きで開度を表した。
Aハンドルに紐をとりつけ、回すと巻きつくようにし、紐につけた紙片の上下位置で開度が分かるようにした。
   
 
【060106】冷却水の流れが見えるようにする  
軸受けに供給される冷却水の量が見えるように透明の筒に球を入れた。下から上がってくる冷却水の量が少ないと球は上がらず、多すぎると上端に押しつけられる。筒の中間を漂っているときが適量である。    
 
 【060107】液の比重を浮き子の数で表す  
[改善前]
排煙脱硫装置の液を採取して比重計で比重を計るとき次のような問題があった。
@液はメスシリンダーに採取し比重測定後 側溝に捨てるが、そのとき周囲に飛散し 設備の汚れや側板腐食の原因となった。
A比重計は目盛りが小さくて見にくく、ガ ラス製のため破損の恐れがあった。 
  [改善後]
@比重測定容器を固定型 にし廃液を地下ピット に回収するようにした。
A緑、黄、赤の浮き子を作 り、水面に浮かんでく る浮き子の数と色で比 重がわかるようにした。
 
     
 
 【060108】エアの排出が見えるようにする  
排出されたエアを導いてワイヤーに通したタコ形がエアで吹き上げられるようにした。これによって金型を位置決めするエアシリンダーのエアが通じているかどうかが分かる。  
 
 【060109】フィルターの交換時期が見えるようにする  
[事例1]
生地洗浄工程で生地から脱落した綿塵がポンプを詰まらせないようにフィルターが取り付けられている。フィルターが詰まって液が送られなくなると液面が下がる。そこで液面に浮きを浮かべ、その上端に矢印を取り付け、矢印の位置でフィルターの交換時期が近いかどうかが分かるようにした。
 
     
 [事例2]
製品のキズをバフで取る作業で、出てくる粉塵を集塵機で集めている。この集塵機のフィルター交換時期を見えるようにするために、粉塵の吸入口に自在に回転する発泡スチロール板を取り付け、それに矢印をつけた。フィルターがつまって吸引力が低下してくると矢印が下がるからフィルターの交換時期がわかる。
   
 
 【060110】ワイヤーの交換時期が見えるようにする  
[改善前]
ダンボールのドラムに入ったワイヤ−は外から見えず、どれくらい残っているかわからなかった。

[改善後]
ドラム下部に金探知器を取り付け、残量が基準以下の場合に残量警告灯が点灯するようにした。
   
 
【060111】遠くの弁の開閉が見えるようにする  
[改善前]
自動弁が歩廊の下にあり、開閉状態が見づらかった。

[改善後]
自動弁の開度が歩廊上でも見えるように、チェーンなどを用いて歩廊上に開度計を作った。
 
 
 【060112】ヒーターにパイロットランプをつける  
 [改善前]
プラスチックシートの加熱装置には暗赤外線ヒーターが200個ついているが、ヒーターが断線しても不良品が出るまでわからなかった。

[改善後]
各ヒーターにパイロットランプを接続し制御盤に配置した。
   
 
 【060113】ライダーリングの磨耗がみえるようにする  
 [改善前]
コンプレッサーのピストンに取り付けられているライダーリングは磨耗するとピストンとシリンダーが直接触れ合ってキズがつくため、取り替えねばならないが、磨耗の程度を調べるには機械を分解して目で確かめねばならなかった。

  [改善後]
テフロンで固めた光ファイバーをシリンダー内に取り付け光を通しておくようにした。ライダーリングが磨耗してピストンが下がると光ファイバーを切って光が消える。どれだけ光が消えたかによって機械を分解しなくても磨耗の進行度がわかる。 
   
 
 【060114】プログラムの進行が見えるようにする  
[改善前]
設計したプログラムを試しに実行するとき、コンピュータの中で複数のプログラムが順次実行されるが、画面には何も表示されず静止したままだった。正常に終了すれば「正常に終了しました」という表示が出て終わるが、どこかに異常があればいつまでも画面が静止したままの状態が続き、時間がかかりすぎることで異常に気付く。しかし、プログラムどの部分に異常があるのかはわからなかった。

  [改善後]
実行中のプログラムを順次画面に表示するようコマンドを追加し、現在どのプログラムが実行中なのかを画面で確認できるようにした。異常があったときには実行中のプログラムを表示したままコンピュータが停止するので、どのプログラムを直したらよいかが、ひと目でわかるようになった。 
     
 
【060115】ボルトとナットに合マークをつける   

ボルトとナットをしっかりと締め付けた上で「合マーク」を描き入れた。マークが合っているとゆるみがないことが分かり、合っていないとゆるみがあることがわかる。
   
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