改善の事典  》 第2章  安全  》 危険があると先に進めなくする
 
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i安全-0209 危険があると先に進めなくする  
次の工程に進もうとするとき、安全の条件が揃っていなければ安全装置が働いて先に進めなくする。そうすれば人間の注意力が途切れても事故を回避できます。そんな事例を集めています。
このページの掲載事例→                          ●020901 ドアが閉まらないと発車できない   
 ●020902 危険な電流が流れるとヒューズが切れる
 ●020903 両手を使った時だけ動くようにする
 ●020904 身体が触れたら回転が止まるようにする
 ●020905 保護メガネをとらないとスイッチが入らないようにする
 ●020906 モーターが動いていると機械に手を入れられなくする
 
【020901】ドアが閉まらないと発車できない


電車のドアは完全に閉まらないと赤ランプが消えない。車掌は赤ランプの消えたことを確認して発車の合図をする。



掲載先 改善提案ハンドブック(1980)

 
 
【020902】危険な電流が流れるとヒューズが切れる  


電気のヒューズは一定の容量以上の電流が流れると自分自身の電気抵抗の熱で溶けて、電流を遮断する。



掲載先 改善提案ハンドブック(1980)

 
 
 【020903】両手を使ったときだけ動くようにする  
[改善前]
ディスクグラインダーは両手を使って操作することになっているが、そのルールが守られない場合があった。
 
[改善後]
支えハンドルに補助スイッチを取り付け、両手を使って主スイッチと補助スイッチを同時に押さないと操作できないようにした。



取材先 日立造船広島工場
取材 1983
掲載先 創意とくふう 1983/07 
 
 
【020904】身体が触れたら回転が止るようにする  

ゴムねりローラーに巻き込まれないように安全バーをつけた。体の一部が安全バーを押すとローラーは自動的に停止する。



取材先 横浜ゴム三島工場
取材 1983/04/28
掲載先 創意とくふう 1983/07
 
【020905】保護眼鏡を取らないとスイッチが入らないようにする  
[改善前]
保護眼鏡をかけないで切断機を操作すると、切粉が目に入るおそれがあった。
 
[改善後]
切断機に保護眼鏡入れをとりつけ、眼鏡を取らないとスイッチが入らないようにした。



取材先 トヨタ自動車元町工場
取材 1987
掲載先 ThinkUp 1987/01

 
 
【020906】モーターが動いているときは機械に手を入れられなくする  
[改善前]
モーターの回転中に機械に手を入れてケガをする事故があった。
 
 [改善後]
電源スイッチを切り、キーを外さないと機械のカバーのキーが開けられないようにした。また、惰性回転による事故防止のためにスイッチを切ってから3分間は警告ランプが回転し、ベルが鳴るようにした。



取材先 倉敷紡績早島工場
取材 1984
掲載先 創意とくふう 1984/07

 
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