改善の事典  》 第1章  5S  》 清掃し清潔を保つ
 
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i5S-0106 清掃し清潔を保つ  
5Sの3番目のSは「清掃」、4番目のSは「清潔」を表します。清掃、清潔を保つにはホコリや水をためないこと、汚れを出さないこと、汚れたらすぐに清掃する習慣づけ、などがポイントです。
このページの掲載事例→                         ●010601 壁際にものを置かない   
 ●010602 パレットに載せて汚れの付着を防ぐ
 ●010603 商品台にキャスターを付け下を掃除できるようにする
 ●010604 バケツに水飛散を防止する
 ●010605 桶を蛇口の上に上げておく
 ●010606 靴とスリッパの置き場を分ける
 ●010607 一仕事したらその都度掃除する
 ●010608 昇降するごとに階段の手摺を拭く
 ●010609 食品加工工程での異物混入を防止する
 ●010610 床面をドライ化する
 
【010601】壁際にものを置かない

壁際に棚や設備機械を置くとホコリがたまりやすい。そこで、壁際には一切モノを置かないことにした。



取材先 斎藤マシン工業
取材 2007/01/25
掲載先 ポジティブ 2007/03
探訪記
 http://www.souisha.com/tanbouki/tanbouki033.html

 
 
【010602】パレットに載せて汚れの付着を防ぐ  


床の上に製品を直か置きするとホコリや水や油で汚れる恐れがある。そこで製品をパレットの上に置くことにした。
 

参考文献 長谷川祐三著「5Sの考え方/進め方」(PHP研究所、1992)  

 
 
 【010603】商品台にキャスターを付け下を掃除できるようにする  


商品をとるときかがまなくてよいように商品台の上に商品を置いた。また、台の下をいつでもすぐに掃除できるよう台にはキャスターをつけた


取材先 吉寿屋流通センター
取材 2008/06/04
探訪記 http://www.souisha.com/tanbouki/tanbouki067.html

 
 
【010604】バケツの水飛散を防止する
 

バケツの中でモップを洗うと水が外に飛び散る。そこで、バケツの周囲に水飛散防止板を取り付けた。






取材先 日新製鋼呉製鉄所
取材 1981/12/18
掲載先 創意とくふう 1982/05
 
【010605】桶を蛇口の上に上げておく  

手洗い場の桶は蛇口の上に上げておけばすぐに乾き次の人が清潔な状態で使える。そこで桶の定位置を右図のように決めた。

取材先 ヤンマーディーゼル精密機器事業部
取材 1999/11/12
掲載先 燃えよリーダー 1999/12
 
 
【010606】靴とスリッパの置き場を分ける  
[改善前]
スリッパ置き場は靴箱を兼ねていたので、靴についた土やホコリがスリッパについて室内に持ち込まれていた。
[改善後]
靴箱とスリッパ置き場を分離した。スリッパ置き場には上部にプラスチック板を貼り、間違って靴を入れられないようにした。

取材先 シャープIC天理事業部
取材 1995/03/17
掲載先 燃えよリーダー 1995/05
 
 
 【010607】ひと仕事したらその都度掃除する  

鋳造工場は砂を使うので汚れやすい。そこで清掃用具を常備し、ひと仕事したらそれぞれの職場をすぐに清掃することにした。また、工場の隅々と白線は管理者が責任を持って清掃することにし、壁に管理責任者名を表示した。


取材先 甲賀精密鋳造
取材 1999/11/16
掲載先 燃えよリーダー 1999/12
 
 
 010608昇降する度に階段の手すりを拭く  

同じ鋳造工場の事例。工場の階段の手摺も砂埃で汚れる。そこで階段の上下の箱にウエスを入れておき、人が昇り降りするごとにウエスで手摺を拭くことにした。



取材先 甲賀精密鋳造

取材 1999/11/16
掲載先 燃えよリーダー 1999/12
 
 
 【010609】食品加工工程での異物混入を防止する  


食品加工工程での異物混入を防止するために、加工室へ入室するとき、次のことをルール化した。
@各自鏡の前に立って服装をチェックする。
A2人1組で向かい合って互いの服装をチェックする。
B帽子や作業着の上から粘着材を塗ったローラーをかけてホコリやゴミを取り除く。
Cエアーシャワー室で30秒間エアーシャワーを浴びる。
  

取材先 籠谷
取材 2003/03/27
掲載先 ポジティブ 2003/05
 

 
 
 【010610】床面をドライ化する  

[改善前]
大量の水を使う乳業工場の床はいつも濡れていて長靴を履いて作業していた。しかし、床が濡れていると、異常を見つけにくく、細菌が発生しやすく、滑りやすかった。

[改善後]
そこで、バルブの交換、コーキングの張替えによって水漏れの原因を断ち、水の受け皿を作ってまとめて排水管に流すなどして、床面をドライ化。以後は水や牛乳をこぼしたら水を流さずモップで拭き取るようになった。
これにより、清潔、安全、異常の視認性が大幅に向上した。


取材先 明治乳業京都工場
取材 1998/10/14
掲載先 TPMによる利益を生む体質づくり
 (1999)










 
 
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