絵で見る創意くふう事典  》 第9章 コストダウン  》 C同じ機能の安い材料に替える
 
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 コストダウン‐0901 @同じ機能の安い材料に替える  BACK NEXT

製品や部品に必要とされる機能や品質を考えて現状を分析し、コスト低下につながる代替案を提案するための手法をVAValue Analysis、価値分析)あるいはVEValue Engineering、価値工学)といいます。VAは既存の製品に対して改善を行う手法。VEは開発設計段階の手法です。ここではVAVEの考え方に沿って行われた改善事例を紹介します。

このページの掲載事例→               ●090101 取り付けネジを少なくする   
 ●090102 重りの取り付けを辞める
 ●090103 ドローペンチの爪だけ焼き入れする
 ●090104 機種表示パネル脚の形状を単純化する
 ●090105 洗濯機脱水槽ボスを小型化する
 ●090106 照明の光源を共用化する
 ●090107 自転車発電ランプリード部を一体加工する
 ●090108 材料どりの方向を変える
 
【090101】取り付けネジを少なくする  
[改善前]
2本のネジで回転を防止していた

  [改善後]
回り止めフランジを付けてネジを1本にした。
     
 
【090102】重りの取り付けを辞める  
[改善前]
ビデオデッキのアイドラーにはローラーに当たった時のハンチング(はねかえり)を防止するために重りを取りつけていた。

  [改善後]
新機種では重りがなくてもハンチングが起こらないことを発見。重りの取り付けを廃止した。
     
 
 【090103】ドローベンチの爪だけを焼き入れする  
[改善前]
ドローベンチは爪と接続部が一体構造になっており、全体を特殊鋼で焼入れしていた

   [改善後]
爪の部分だけを特殊鋼で焼き入れすることにした。
     
 
【090104】機種表示パネル脚の形状を単純化する  

プラスチック製の機種表示パネル脚を弾性の強い材質に替え、キャビネットへ取り付けるための脚の形状を単純化した。
 
【090105】洗濯機脱水槽ボスを小型化する  
改善前
全自動洗濯機の脱水槽の底部に回転軸を支える脱水槽ボスという部品がある。正八角形をしているが、一対の向かい合った2辺の間隔を狭めれば材料費が安くなるのではないかと考えた。

  [改善後
正八角形の形を崩すことで回転させたときにバランスがとれるかどうかが心配されたが、2辺の間隔を狭めたものを回転させたときどんな応力が発生するかを強度解析システムで調べた結果、正八角形の場合とほとんど差がないことが分かった。そこで、脱水槽ボスを図のように変形し小型化した。これによって材料費が約1割削減できた。

     
 
【090106】照明の光源を共用化する  
改善前
カーオーディオのカセットの開口部には照明のための透明プラスチック部品(導光板)が取りつけられ、その両端には光源となるLEDを配置して開口部を光らせている。また、操作ボタンの裏側にもそれぞれLEDを配置している。

  [改善後
カセットの開口部にとりつけた導光板を操作ボタンの光源にまで伸ばし、操作ボタンの光源とカセットの開口部の光源を共用化して2個のLEDを節減した
     
 
 【090107】自転車発電ランプリード部を一体加工する  
改善前
自転車用発電ランプのリード部はスプリングの役目を果たすステンレス部と電動性のよい銅製部品が組み合わさった複雑な形をしていた。

[改善後
ステンレスだけで十分な通電性を得られることを確認し、ステンレスで一体加工した。
   
 
【090108】材料どりの方向を変える  
 改善前
アルミ窓止受をつくるとき、40mmごとに切断し、切断面をバフ仕上げし、アルマイト加工していた。
  改善後
8mmごとに切断することにした。両側は窓枠に隠れるので、バフ仕上げとアルマイト加工が不要になり、コストダウンが図れた。
 
     
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