改善の事典  》 第5章  治工具  》 ずれないよう運動を規制する
 
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i治工具-0503 ずれないよう運動を規制する  
作用点が所定位置からずれないよう運動を規制するための治具の工夫を集めました。
このページの掲載事例→                      ●050301 ドライバーにはずれ防止ガイドをつける   
 ●050302 布地サンプルを所定位置で切る
 ●050303 エンドミル抜き取り治具をつくる
 ●050304 磁石成形ドレッサー回転治具を改良する
 
【050301】ドライバーにはずれ防止ガイドをつける
[改善前]
 ドライバーの先がネジ山から外れて指先をケガしそうになった。
 
[改善後]
 ドライバーにプラスチック板を貼り付け外れ防止ガイドにした。



取材先 ヤマハ 
 
 
【050302】布地サンプルを所定位置で切る  
[改善前]
 布地に鉛筆で線を引きはさみで切って短冊形の布地のサンプルを作っていた。
 
[改善後]
 スリットの入った金属板を布の上に置いてカミソリで切るようにした。サンプルの長さを揃えるため金属板に穴をあけ鉛筆で印をつける。




取材先 帝人繊維加工研究所
取材 1983 

掲載先 創意とくふう 1983/03 
 
 
 【050303】エンドミル抜取治具をつくる  
[改善前]
 インデックスからエンドミルを抜き取るとき、叩き棒でスリーブごと叩き出していた。





 
[改善後]
 エンドミル抜き取り治具を作成。軽く叩くとエンドミルが抜け、さらに叩くとスリーブが抜けるようにした。




取材先 ダイハツ工業滋賀竜王工場
取材 1983 

掲載先 創意とくふう 1983/08 
 
 
【050304】砥石成形ドレッサー回転治具を改良する  
[改善前]
 砥石にアールやテーパーをつけるとき砥石を回転させながらダイヤモンドドレッサーを砥石に押し当てるが、このとき次のような問題があった。
@ダイヤモンドドレッサーを手でもって回すので手が砥石に接近し危険だった。
Aアール径を変えるとき回転アームを外してダイヤモンドドレッサーの高さを調整する必要があった。
B回転アームを固定できないのでテーパー部を削るとき所定角度を保つのが難しかった。

 
[改善後]
@操作ハンドルでダイヤモンドドレッサーを回すようにした。
Aダイヤモンドドレッサーの高さをスライド方式で自由に変えられる ようにした。
B分度器と可動式当たりピンを取り付け回転アームの傾きを任意の角度で固定できるようにした。



取材先 ミノルタカメラ堺工場
取材 1990 

掲載 ThinkUp1990/03 

 
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