ホースが行く手をさえぎっているとき、いちいち溶接機を持ち上げてホースの上を越させていた。
ホースの方を持ち上げて溶接機の上を越させるようにした。
参考文献 新郷重夫著「工場改善のポイント」（日刊工業新聞社、1964）
炊飯器を運ぶのが重くて大変だった。
釜に蒸し布を敷いて炊くことにした。ご飯を布にくるんで運ぶから炊飯器を持ち上げずにすみ、釜にご飯が付かないので洗いやすくなった。
取材先 カスミ
取材 1988
掲載 ThinkUp 1988/07
ピアノを出荷するとき布カバーと布団をかぶせていたが、布団が大きく重く時間がかかった。
必要部だけ布団を巻き、輪ゴムとマジックテープで止めるようにした。
取材先 ヤマハ
取材 1988
掲載先 ThinkUp 1988/08
排水のサンプリングをするとき、そのつど溝からグレーチングの蓋を外していた。
グレーチングの一部にサンプル採取口を開け、そこからサンプリングできるようにした。
取材先 鐘淵化学工業高砂工業所
クレーンバスケットで直接つかめない原料を人力で中央へかき寄せていた。
隅を鉄板でふさぎ、クレーンでつかめない部分をなくした。
参考文献 津村豊治著「コストダウン100のヒント」（1972）
焼成機の扉に固着した原料を除去するのに、ヘラとハンマーを使って削り落としていた。
焼成機の扉をシートで覆い、シートを交換するだけで扉の清掃ができるようにした。
取材先 リコー福井事業所
取材 2002/12/25
掲載 燃えよリーダー2003/02
横スライドコアの合わせ面から樹脂を充填すると、製品とスプルランナーがつながった状態で金型から取り出されるので、手でゲートをカットしなければならなかった。
ゲートを片方の横スライドコアに掘り込んだ。これによって横スライドコアが開く瞬間にナイフエッジでゲートカットされ、手でカットする必要がなくなった。
取材先 アイシン化工
コンクリートで地中に杭を打つとき、不純物が浮き上がってくるので、コンクリートを流し込んだ後、上部のコンクリートを剥き出しにして改めてコンクリートを打つ。最初のコンクリート上部を除去するとき、削岩機を使って人力で削り取っていた。
鉄筋にコンクリートを流し込む前に予めウレタンチューブを被せてコンクリートを打ち、その後杭の頭部にクサビを打って割り、クレーンでコンクリートを吊り上げるようにした。
取材先 日本国土開発
取材 1982/12/22
掲載先 創意とくふう 1983/03
ネジを取り付けるために、あらかじめタップ加工によりネジを切っていた。
セルフタップネジを用い、あらかじめ穴あけだけ開けて置いて、その後ネジを切りながらネジ止めする方法に変えた。
取材先 三洋電機ビデオ事業部
取材 1987
掲載先 ThinkUp 1987/10
