絵で見る創意くふう事典  》 第4章  作業  》 C動作の数を少なくする
 
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i作業-0404 C動作の数を少なくする  
ひとつの作業はいくつかの動作で構成されています。個々の動作に要する時間をストップウオッチで測って分析すると、ものの置き場所や手順、道具を工夫することで省略できるものやまとめられるものが発見できます。ここではそのようにして動作の数を少なくした事例を紹介します。
このページの掲載事例→                         ●040401 1動作で箱から缶を取り出す   
 ●040402 1動作で製品をケースに入れカウンターを押す
 ●040403 1動作で刻印する
 ●040404 テープの貼付箇所を減らす
 ●040405 全部の指でラベルを貼り付ける
 ●040406 アルコールをシャンプー容器に入れる
 ●040407 ワークを次工程の作業者の前に置く
 ●040408 時計皿とビーカーの間に隙間をつくる
 ●040409 木箱から空缶を取り出す動作を省く
 ●040410 レンガ積み作業の動作を省く
 ●040411 蛇口をコックに替える
 ●040412 カバーの取り付け取り外しをなくす
 ●040413 専用治具でテストピースに通電する
 ●040414 プッシュディンとパネルを同時に取り付ける
 ●040415 原稿の最後のページからコピーする
 
【040401】 1動作で箱から缶を取り出す
[改善前]
箱を立てた状態で箱から缶を取り出すとき、「取り出す」「置く」という2つの動作が必要だった。
  [改善後]
箱を横にした状態から箱を持ち上げると1動作で缶を取り出すことができる。
     
 
【040402】 1動作で製品をケースに入れカウンターを押す  
[改善前]
製品をケースに入れ次にカウンターを押していた。

  [改善後]
ケースとカウンターを近づけ製品をケースに入れながら同時にカウンターを押すようにした。
     
 
 【040403】1動作で刻印する  
 [改善前]
製造ナンバーを刻印するとき、製品を治具にセットした後、スタートボタンを押していた。
  [改善後]
製品を手に持ったまま刻印機に押し込めば刻印できるようにした。

     
 
【040404】テープの貼付箇所を減らす  
[改善前]
セロテープで2箇所とめてからケースに入れていた。

  [改善後]
1箇所で十分であることを確かめ、セロテープ貼付箇所を1箇所にした。
     
【040405】全部の指でラベルを貼り付ける  
[改善前]
ラベルを1枚ずつ人差し指にとってその都度容器に貼り付けていた。
  [改善後]
同時に4本の指にラベルをとり次々貼っていくようにした。
     
 
【040406】アルコールをシャンプー容器に入れる  
[改善前]
印刷機の回転ドラムに版を貼り付けるときアルコールでインキを拭き取る。そのときアルコールを蒸発させたりこぼさないようその都度キャップを閉めなければならなかった。
  [改善後]
アルコールをシャンプーの容器に入れた。これにより片手で使え、キャップを閉める手間が省ける。
     
 
 【040407】ワークを次工程の作業者の前に置く  
[改善前]
Aさんが作業台の横に置き、それをBさんが取り上げていた。
[改善後]
直接作業台に置いてやるとBさんはすぐに仕事にかかれる。
     
 
 【040408】時計皿とビーカーの間に隙間を作る  
[改善前]
溶液の蒸発を早めるためにビーカーと時計皿の間にU字管をかけ、隙間をあけていたが、そのかけはずしに手間がかかった。

  [改善後]
時計皿の中央に突起を付け、皿をちょっとずらすだけで隙間ができるようにした。
     
 
 【040409】木箱から空缶を取り出す動作を省く  
[改善前]
木箱から空き缶を全部出し、缶にタバコを詰めてから同じ木箱にもう一度入れていた。
 
 
[改善後]
空の木箱をもうひとつ使い、木箱から空き缶を取り出す動作を省いた。
 
 
 【040410】レンガ積み作業の動作を省く  
[改善前]
レンガの壁を積み上げるとき、壁の上にモルタルを落とし、その上に一番きれいな面が出るようにレンガを置き、レンガが壁に密着するようにコテの先で2〜3度たたく。この作業には次の18の動作が必要だった。
 
 
 [改善後]
@動作がいつも最適位置で行えるよう足場の高さを調整できるようにした。
A足場上に棚を設けレンガとモルタルをその上に載せてかがまなくてもよいようにした。
Bレンガの一番きれいな面をあらかじめ揃えて木枠の中に入れておくようにした。
Cモルタルの調合を最適にし手で押しつけるだけで壁につくようにした。
 これによって所要動作は次の5つに減少した。(フランク・ギルブレスの「動作研究」のきっかけになった改善)
 
 
【040411】蛇口をコックに替える  
[改善前]
給食を調理するとき1釜で約30回蛇口をひねる。手に洗剤などがついている時はひねりにくく、十分に水が出たり止まるまでに時間がかかった。

  [改善後]
蛇口をコックに交換した。ワンタッチで水を出したり止めたりできるようになった。
     
 
 【040412】カバーの取り付け取り外しをなくす  
[改善前]
ビデオの調整つまみ部カバーの内側にラベルを張るとき、カバーを外しラベルを張ってから再び取り付けていた。


  [改善後]
受け治具を作成し、カバーを90度開いたままラベルが張れるようにした。
     
 
 【040413】専用治具でテストピースに通電する  
[改善前]
ビデオのバイアスや録音レベルを調整するときオーディオ基板のテストピースにワニ口クリップをはさんでいた。

  [改善後]
図のような治具でオーディオ基板裏面のテストピースに押し当てるようにした。
     
 
【040414】ブッシュディンとパネルを同時に取り付ける  
 カーオーディオのCDプレイヤーを組み立てるとき、治具を工夫して、あらかじめブッシュディン(バネ)を治具にセットしておき、その上にプレイヤーセットを置き、上からパネルを押し込むと1動作でブッシュディンとパネルが同時に取り付けられるようにした。  
 
【040415】原稿の最後のページからコピーする  
原稿が2枚以上あるとき最後のページからコピーすると、ページの並べ替え作業が省略できる。    
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