絵で見る創意くふう事典  》 第15章 地域  》 その他の受託事業
 
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地域‐1509 地域密着型事業を起こす…⑤その他の受託事業 BACK

 このページの掲載事例→                       ●150901 ワープロ・パソコンを使う仕事を開拓 
 ●150902 法面緑化・古文書修復・観光客調査 
 ●150903 地域農業と林業の支援
 ●150904 考古資料館を管理運営
 ●150905 公園内売店と学園内喫茶食堂事業を受託 
 ●150906 有害鳥獣防護・山びこ事業
 ●150907 市立農業公園を運営
 ●150908 市民の困りごと相談を仕分ける
 ●150909 空き家管理代行―1
 ●150910 空き家管理代行―2
 ●150911 空き家管理代行―3
 
【150901】 ワープロ・パソコンを使う仕事を開拓  

八幡市シルバー人材センター(京都府)は1998年以来、ワープロ・パソコンを使った仕事の開拓に力を入れてきた。会員から希望者を募ってワープロ教室に通わせ、その修了者を中心に「ワープロ研究あすなろ会」「パソコン倶楽部」を編成。シルバー事務局のワープロ・パソコンを使ってできる仕事、総会議案書作成、会報の編集印刷などを受託するようになり、さらに市役所の前で「年賀状・名刺を作りませんか」というチラシを配り、市役所職員から年賀状・名刺作成の仕事を受注した。

2000年には市の保険福祉部からの依頼で障害者の機能訓練の一環として、パソコン倶楽部メンバーが、障害者にボランティアでパソコンを指導。パソコン教室に通えない高齢者や障害者にEメールの仕方を教えるなど、出張個人指導も受託。

2001年には国のIT化推進政策の一環として京都府下で10万人にパソコンを教える計画が始まり、八幡市内ではパソコン倶楽部メンバーがその一部を引き受けることになった。

取材先 八幡市シルバー人材センター
取材 2001/03/12
掲載 
月刊シルバー人材センター200106

 
【150902】 法面緑化・古文書修復・観光客調査  

■山口市シルバー人材センターは、2002年の緊急地域雇用特別交付金事業として、県の農村整備課から畦畔法面緑化システム実証事業、県文書館から資料保存修復事業、市の観光課から観光客ヒヤリング調査事業を受託した。

■畦畔法面緑化システム実証事業……田の畔の法面の除草作業の省力化のために、芝の種子が配合されたシートを張り、その植生状況と雑草の発生状況を検証。畦畔法面を芝で覆うメカニズムのマニュアルを作成する。期間は200220043年間、初年度契約金額は600万円。当初半年間の就業実人員は草刈班リーダー4人を含む38人。

■文書館資料保全修復事業……県立図書館収蔵の古文書、戦前戦後の行政文書、43000点を点検清掃。外れかかっている紙を糊で接合、綴じ紐の取替え、表紙が劣化したり欠落したりしているものについて解体・編綴し直し、薄手の和紙で遊紙をはさみ、厚手の渋引き和紙で表紙と背表紙を新調するなどの作業を行う。作業期間は20024月~20033月の1年間。毎日6人ずつ、1日交代で12人が就業。

■観光客ヒヤリング調査事業: 市の観光課からの受注で1件は2002年8~10月の3カ月間の火・土・日曜日9001700、1人4時間の2交替で、山口駅、香山公園、雪舟庭、ザビエル聖堂、道の駅「仁保の郷」の観光ポイント5カ所で、「どこから来られましたか?」「何歳ですか?」「何人でこられましたか」「5カ所の観光ポイントのいずれかに行く予定がありますか?」を訪ねた。同時に調査場所を訪れた人数を読取機でカウント。結果をまとめた。もう1件は、8月6~7日の18002200山口七夕ちょうちん祭の観光客について、同様の調査を行った。契約金額は5カ所観光ポイント調査120万円、ちょうちん祭調査2万円。

取材先 山口市シルバー人材センター
取材 2002/11/11
掲載 
月刊シルバー人材センター200302

 
↑畦畔法面緑化システム実証作業(左)と古文書補修作業
 
【150903】 地域農業と林業の支援  


■智頭町シルバー人材センター(鳥取県)では、高齢化により担い手不足に陥っている地域の林業と農業をシルバー会員が支援している。

■山林の価値を維持するために、若木のうちから下刈り・枝打ち間伐が必要だが、高齢化した林業家はこの作業を森林組合に依頼するが、森林組合で処理しきれない仕事はシルバーが引き受けており、林業家出身の会員や農業と林業を兼業する会員がチームを組んで作業に当たっている。

■高齢化で農作業ができなくなった農家は、従来は農協に支援を依頼していたが、現在はシルバーが引き受け、農家出身の会員がチームを組んで作業に当たっている。引き受ける作業は耕うん、代掻き、田植え、草とり、農薬散布、稲刈りから乾燥まで。作業ごとに注文を受け、機械を持っている会員が自分の機械を持ち込み作業を代行する。

■作業を請負うほか、シルバーが田を預かってそこで米を作る場合もある。田ごとに担当会員を決め、夕方に水を入れ、朝に水を止めるなど水の管理を行なったり、耕うんや田植えなどの作業を行なう。

取材先 智頭町シルバー人材センター
取材 2003/07/14
掲載 
月刊シルバー人材センター200310

 
枝打ち間伐作業(左)と耕うん作業
 
【150904】 考古資料館を管理運営  


■徳島市シルバー人材センターは、2009年から市立考古資料館の指定管理者となっている。4人の資料館担当理事と教員OBが市教育委員会の協力の下で運営。企画展、常設展示を行なうほか、時節に応じたイベントを開催。小中学生を対象に、勾玉づくり、火起こし体験学習、人形浄瑠璃上演などを実施している。

取材先 徳島市シルバー人材センター
取材 2009/07/14、2016/02/10
掲載 
月刊シルバー人材センター200910、2016/05


↑考古資料館の外観(左)と子どもたちによる人形浄瑠璃
 
【150905】 公園内売店と学園内喫茶食堂事業  

■伊丹市シルバー人材センター(兵庫県)は、1970年代の高齢者事業団時代からは市内の昆陽池公園の売店の運営を受託している。現在は女性会員8人が交代で就業。飲み物、菓子、アイスクリームなどを販売している。

2008年からは大阪空港隣接地の公園、スカイパークの「スカイパーク店」の運営も加わり、こちらは女性会員9人が交代で就業。

2008年からは、市立西中学校の購買部の運営も引き受け、文具・飲料・パン・弁当などを販売。2010年からは市内の大阪芸術大学短期大学部で喫茶「シルポ」、2011年からは同大学の食堂「シルポⅡ」、市立伊丹高校の食堂「シルポⅢ」の運営も行っている。「シルポ」はシルバーパワー(SILVER+POWER)からの命名。

取材先 伊丹市シルバー人材センター
取材 2012/09/19
掲載 
月刊シルバー人材センター201212


↑昆陽池公園売店(左)と大阪芸術短大内の食堂シルポⅡ
 
【150906】 有害鳥獣防護対策・山びこ事業  


■耕作放棄地が増え、野生動物が増え、人里に近づいて農作物を食べ荒らすようになった。そこで、市から依頼を受けた舞鶴市シルバー人材センターは次のような「山びこ事業」を行なっている。

■サルの追い払い……2人ずつペアでパトロールし、サルを発見するとロケット花火やエアガンを発射して山に追い払っている。

■捕獲アライグマの処理……猟友会が仕掛けた罠にかかって檻に入れられたアライグマを処分場まで移送。処分後は体長、体重を測り、写真撮影し、処分日時を記録する。

■ドングリ苗の育成サポート……人里に現れるクマを山に戻すために、シルバー会員がドングリを集めて小学校に持ち込んでいる。小学生が総合学習の一環として、それを育て、2年後に子供たちの手で里山に植える。

取材先 舞鶴市シルバー人材センター
取材 2014/05/23
掲載 
月刊シルバー人材センター201408 

←ロケット花火でサルを追い払う
 
【150907】 市立農業公園を運営  


■亀岡市シルバー人材センター(京都府)では、2017年から市立農業公園の指定管理者となった。花や野菜の種蒔き・植え付け・水やり・草取り・収穫・種摘みなどの日常管理を行なうとともに、園内で「3世代交流夏祭り」「アグリフェスタ」などのイベントを開催。市民の交流の場としての積極的な利用に貢献している。

取材先 亀岡市シルバー人材センター
取材 2017/10/25
掲載 
月刊シルバー人材センター201801

市立農業公園での3世代交流夏祭り
 
【150908】 市民の困りごと相談を仕分ける   


■佐賀市シルバー人材センターでは「生活安心支援事業」として、市民から市役所にかかってきた様々な困りごとの相談電話を市役所に変わってシルバーが受け、
相談を仕分けして、適切な部署や適切な業者に取り次ぎ、併せてシルバーで引き受けられるものはシルバーで引き受けている。
市役所には従来市民から様々な困りごとの相談が寄せられ、その対応に時間をとられて、本来業務に支障が出ていた。そこでシルバー内に「市民生活ガイドセンター」を設置。市民にその専用電話番号を周知するとともに、市役所の代表電話番号にかかってきた困りごとの相談電話はすべて「市民生活ガイドセンター」に転送することにした。
「市民生活ガイドセンター」では市民の困りごとを聞き、市役所の担当課に回すべきもの、シルバーで引き受けられるもの、専門業者の情報を提供するものに仕分けする。これによって市民と市役所、双方の便宜を図るとともに、シルバーが引き受ける仕事の領域の拡大をねらっている。
■かかってきた困りごと相談のうち、シルバーが引き受けた件数は約6割。多かったのは、ハチの巣の除去、蛇の捕獲、天井裏や床下の異音の調査とその原因の小動物対策などだった。

取材先 佐賀市シルバー人材センター
取材 2015/11/24
掲載 
月刊シルバー人材センター201602 

←ハチの巣ハチの巣除去作業 
 
【150909】 空き家管理代行―1   

■佐賀市シルバー人材センターは「空き家・空き地管理代行事業」を市に提案。2014年度からの地域ニーズ対応事業として認定を受け、空き家・空き地管理業務を代行している。

■具体的にはコーディネーターが市内を巡回。空き家・空き地を見つけると写真を撮り、所在地と所有者、交通の妨げ、防犯、景観、倒壊のおそれなど、想定される問題を市に報告し、市はそれを受けて、所有者に必要な対応を行うよう指導、勧告、命令する。そのときシルバーが「空き家・空き地管理代行事業」を行なっていることを付言するよう、市に要望している。

■シルバーは従来から転出した空き家・空き地所有者から依頼されて剪定や除草を引き受けていたが、その延長線上で、市から改善を求められた空き家・空き地所有者からの剪定、除草、清掃、見守りなどの依頼にも応えることにしたもので、県外居住者からの空き家・空き地の剪定・除草などの作業依頼が増えている。

取材先 佐賀市シルバー人材センター
取材 2015/11/24
掲載 
月刊シルバー人材センター201602
 

←空き家実態調査
 
【150910】 空き家管理代行―2   


■防府市シルバー人材センター(山口県)は20164月。市との間で次のような「空き家の適切な管理の促進に関する協定」を締結した。

■市は、広報、ホームページなどでシルバーの空き家管理業務をPRし、空き家所有者から相談を受けたときシルバーを紹介する。

■シルバーは「県空き家対策連絡会」と「県シルバー人材センター連合会」が作成した「空き家管理サービスモデルマニュアル」にもとづいて、空き家所有者からの相談に応じ、目視点検、除草・清掃、樹木の伐採・剪定・消毒、修理・修繕、通風、換気などのサービスを行う。  

取材先 防府市シルバー人材センター
取材 2016/07/25
掲載 
月刊シルバー人材センター201610  

 
↑空き家・除草前と除草後 
 
【150911】 空き家管理代行―3    


■大阪府不動産コンサルティング協会は空き家管理の普及のために高齢者や地域の主婦などを実作業者と想定した「空き家管理マニュアル」を作成した。同協会は池田市に協力を要請し、池田市は空き家管理の実践者として池田市シルバー人材センターを推薦して、20186月、池田市、大阪府不動産コンサルティング協会、池田市シルバー人材センターの3者で「空き家の適正管理の促進に関する協定」が締結された。
 

■池田市では、この協定に基づいて次のような空き家管理が行われている。
①池田市は管理不全の空き家を把握。所有者に対して改善を助言指導するとともに、池田市シルバー人材センターの「空き家見守りサポート業務」を紹介する。
②大阪府不動産コンサルティング協会は池田市シルバー人材センターに対して、空き家管理マニュアルとノウハウを提供。就業会員に対する研修を行う。
③池田市シルバー人材センターは、空き家所有者からの依頼に基づき、空き家管理マニュアルに沿って見守りサポートを行う。

取材先 池田市シルバー人材センター
取材 2018/06/04
掲載 
月刊シルバー人材センター201808 

 ←池田市SCの空き家管理業務案内チラシ 
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