改善の事典  》 第2章  安全  》 危険箇所にカバーをつける
 
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i安全-0202 危険箇所にカバーをつける  
危険箇所にカバーをつけ、人と危険を接触させない工夫です。
このページの掲載事例→                           ●020201 刃先にカバーをとりつける   
 ●020202 切断機にカバーをつける
 ●020203 ペンチに飛散防止スポンジをつける
 ●020204 電気ノコギリに安全カバーをつける
 ●020205 熱いオシボリをハサミでつかむ
 ●020206 飛石防御ネット改良する
 
【020201】刃先にカバーをとりつける
 [改善前]
ツールをセットするとき刃先が裸のまま上を向いていたので非常に危険だった。また、スパナはすべる危険があった。
 
 [改善後]
刃先までボックスでおおい、スパナの代わりにラチェットを使うようにした。




取材先 トヨタ自動車工業
取材 1980 
掲載先 改善提案ハンドブック(1980) 
 
 
【020202】切断機にカバーをつける  
[改善前]
砥石が半分露出しており、回転中接触したり、破片が飛び散る危険があった。
 
 [改善後]
砥石の露出部に扇形のカバーを取り付けた。




取材先 日立造船広島工場
取材 1983 
掲載先 創意とくふう 1983/07
 
 
 【020203】ペンチに飛散防止スポンジを取り付ける  

ペンチの先にマグネットに貼りつけたスポンジをとりつけた。切断されると同時にしっかりつかまれるので切断物が飛び散らない。




取材先 日新製鋼呉製鉄所
取材 1980 
掲載先 改善提案ハンドブック(1980)
 
 
【020204】電気ノコギリに安全カバーを取り付ける  
 [改善前]
安全カバーがノコ歯の上にしか付いていなかったので、形材を押える手がノコ歯に触れる危険があった。
 
 [改善後]
図のような安全カバーをとりつけた。




出典 津村豊治著「コストダウン100のヒント」(1972) 
 
【020205】熱いおしぼりをハサミでつかむ  

航空会社の客室乗務員による改善。熱いおしぼりをしぼって火傷をしないよう、図のようなおしぼりはさみ器でしぼるようにした。



取材先 日本航空「提案のしおり」
掲載先 創意とくふう 1982/05
 
 
【020206】飛石防御ネットを改善する  
 

除草による飛石事故を防止するためのネットはかなり大きなもので、両側から2人で支えなければならず、除草の人手がそれだけ減ってしまい、効率が悪かった。

そこで精華町シルバー人材センター(京都府)では右のような飛石防御ネットを作った。縦2m横3mの大きなネットの上下端にアルミパイプをとりつけたもので、パイプを芯にしてネットを巻きつけると、棒状になって軽く、保管・運搬が便利である。現場ではそれを広げ、上下のアルミパイプの間をつなぐように2mのアルミパイプを縦に渡してその部分を両手で持つ。

これにより2人で支えていたネットが1人で支えられるようになった。

取材先 精華町シルバー人材センター
取材 2014/04/21
掲載先 
月刊シルバー人材センター 201407 



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