絵で見る創意くふう事典  》 第12章 組織  》 L人材を確保する
 
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組織‐1213 L人材を確保する BACK

 このページの掲載事例→             ●121301 入社希望者に仕事のイメージを体感させる  
●121302 潜在看護師を掘り起こす 
●121303 人を集めやすい地域へ工場を移す
●121304 理念に共感してくれる人材を募集する
●121305 正社員を採用する
 
【121301】入社希望者に仕事のイメージを体感させる  

■自動車ディーラー、ネッツトヨタ南国の事例。新卒者の採用面接は1人30分の時間をかけていたが、学生たちは業界や応募職種について一応の知識を持っていても、実際に働くということの具体的なイメージを持っていない場合が多かった。

■そこで、何度でも会社訪問に来てもらい、都合のつく社員が案内して、先輩たちの働く様子、仲間とのコミュニケーションやパートナーシップを見て貰うことにした。

■その後さらに、地元大学でビジネス講座を開講、小学生から大学生までを対象としたインターンシップを実施。会社の仕事を体感しながら、価値ある働き方を考えてもらう機会を提供している。

取材先 ネッツトヨタ南国
取材 2005/11/08
掲載 ポジティブ2006/01
探訪記 http://www.souisha.com/tanbouki/tanbouki004.html

←ネッツトヨタ南国のショールーム
 
【121302】潜在看護師を掘り起こす   


■看護師の配置基準が変わり、益田地域医療センター医師会病院看護師不足が深刻化したとき、同病院の看護部の管理職で編成するQCサークルは、看護師資格を持ちながら家庭に入っていた潜在看護師の発掘をテーマにした活動を行った。

■自分たちで求人チラシを作成。全職員400人に呼びかけて、それを1015枚ずつ自宅周辺ずつ配布してもらい、その結果、2人の採用に成功した。

■この活動は病院の求人活動への協力意識を生み、その後も職員のクチコミによる人材紹介が続いている。

取材先 益田地域医療センター医師会病院
取材  2012/04/18
掲載  リーダーシップ2012/06
探訪記
 http://www.souisha.com/tanbouki/tanbouki131.htm

 ←益田地域医療センター医師会病院の全景
 
 【121303】人を集めやすい地域へ工場を移す   


■東海バネ工業の工場は阪神工業地帯の中心部、伊丹市にあった。周囲には大手企業がひしめいていて、優秀な人材はそれらの大手企業が根こそぎ持っていき、熱くて重たい鉄材の加工を人力で続ける3Kの中小企業にとって、人材の確保はいつも重苦しいテーマだった。

■そこで、もっと人を集めやすいところに工場を移そうと決め、日本海側の豊岡に工場用地を確保。伊丹から豊岡へ徐々に工場の移転をすすめ、2013年にはすべての施設の豊岡への移転を完了した。若者の多くが仕事を求めて都会に出ていた過疎地では、同社の工場進出は大いに歓迎された。

■工場の従業員は現在51人。当初は伊丹からの転勤者が多かったが、現在はほとんどが豊岡出身者で占められている。

取材先 東海バネ工業
取材 2017/09/25
掲載 リーダーシップ2017/11
探訪記 http://www.souisha.com/tanbouki/tanbouki197.html

 ←豊岡神美台工場の外観
 
 【121304】理念に共感してくれる人材を募集する   


■谷口工務店の売上が年間5億円を超えたとき、協力事業者だけでは仕事が回らなくなり、人を採用することにした。学歴・経験不問で大工を募集し、経験を積ませ、やがては建築士の資格を取得させたいと考えたが、集まったのは、これから始めようとする仕事に対して、十分に気持ちを傾けているとは思えない人ばかりで、採用を決めてもほとんどが長く続かなかった。

■家づくりは、住む人の命を守り、生活を守り、くつろぎと快適な空間を提供する。そういう家を作ることに、使命感やプライドを持ってもらえる人を集めたかった。純粋な気持ちでそう思ってもらえるのは、これから世の中に出ていこうとする新卒だろう…と考えて、新卒採用に取り組んだ。

■就職フェアに参加しブースを出した。大手ハウスメーカーのブースはいつも黒山の人だかりだったが、谷口工務店のブースに立ち寄ってくれる学生はほとんどなく、何度も屈辱感を味わった。

■日々の活動を通じてお客様満足度が高まり、地域貢献活動などを通じて会社が知られるようになり、やがて、大手にはない「みんながよろこぶ家づくり」という理念共感してくれる学生が、少しずつ入ってきてくれるようになった。大工として入った者も、設計士として入った者も、みんなでお客様に向き合い、お客様に喜んでもらえる質の高い家づくりの技術を高めることをめざしている。

取材先 谷口工務店
取材 2020/12/07
掲載 リーダーシップ2021/02
探訪記 http://www.souisha.com/tanbouki/tanbouki236.html

 ←谷口工務店本社
 【121305】正社員を採用する   


■クロスカンパニーの石川康晴社長は、最初にオープンした店が1人では手が回らなくなり、人を雇おうとしたとき、アルバイトを雇うか、正社員を雇うか、迷った。普通はパートかアルバイトか派遣社員だろう。業績は変動する。底辺で持ちこたえられる人数だけ正社員とし、それ以上の余裕の部分はいつでも解雇できる非正規社員にしておくのが常識である。

■しかし、ファッションは、スーパーやコンビニとは違うと考えた。POPを吊り、カセットデッキで商品説明を流し、バイトがレジに立って待っていれば自然に売れていくという商いではない。単価も違うし、流行のスピードも、求められるコーディネート技術も違う。それを売るには、石川さん自身がそうしだったように、商品に惚れ込み、十分な商品知識を身につけ、お客様に全神経を集中して、商品の価値、店の価値、自分自身の価値を伝える売り方が求められる。雇い入れた人に自分と同じような売り方をしてもらうには、雇用を保障し、社会保険にも加入して、じっくり取り組んでもらえる条件をきちんと整えるなければならない。

■以来、雇い入れるすべての人を正社員として採用してきた。石川さんは、人を大きな可能性を持った資源と見ている。安心して働いてもらえる条件を整え、経営者の思いを伝え、きちんきちんと教育していくことで、人はその人が持つすべての力を発揮してくれるようになる。その可能性に賭け、教育投資を惜しまなかったことが、今日のクロスカンパニーにつながっている。

取材先 クロスカンパニー
取材 2008/04/30
掲載 ポジティブ2008/0
探訪記 http://www.souisha.com/tanbouki/tanbouki066.html 

 ←クロスカンパニーの店舗
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